眞子さま婚約の裏で… 官邸・宮内庁の複雑思惑と駆け引き

眞子さま婚約の裏で… 官邸・宮内庁の複雑思惑と駆け引き

眞子さまの婚約発表にはさまざまな駆け引きも?

「またか!」。眞子さまの婚約報道を伝え聞いた安倍晋三首相(62才)は、そう怒りをあらわにしたという。

「宮内庁は、陛下の生前退位に関する特例法成立後の今夏、婚約内定を発表する段取りをつけていました。婚約が国会審議に影響を与えることを懸念していたんです」(政治ジャーナリスト)

 しかし、報道を引き金にして、「皇族の減少」と「女性宮家創設」の議論が再燃している。それは、皇位継承を男系男子に限定し、皇室典範改正に後ろ向きな安倍首相にとっては避けたいものだった。

「婚約報道から3日後に閣議決定された特例法案は陛下に限った退位を認めるもので、女性宮家についての記述はない。だが、これは安定的な皇室の継続を願われている両陛下のお気持ちには沿っていません。法案成立前に、一石が投じられる必要があったわけです」(皇室記者)

 2011年の野田佳彦(60才)政権下に始まり、2012年10月には「皇位継承権には踏み込まず、愛子さま、眞子さま、佳子さまの内親王に限定した一代限りの女性宮家を検討する」という論点整理が発表されたが、その2か月後、2度目の首相就任を果たした安倍首相が白紙にした。

「女性宮家を認めてしまえば、将来女系天皇が誕生する可能性が高い」

 撤回の理由を、安倍首相はそう説明した。

「両陛下の落胆ぶりは、すさまじいものだったといいます。以降、安倍首相は頑なにこの議論にフタをしようとしている。今国会でもさっさと特例法を成立させて、幕引きしようとする意図が見えます」(前出・政治ジャーナリスト)

 それに待ったをかけるようなタイミングで、眞子さまの婚約が報じられたのだ。

「皇室の抱える諸問題について持論を述べられるなど、“皇室のスポークスマン”ともいわれる秋篠宮さまからの働きかけがあったのでは、とも囁かれています。今回の婚約報道は“陛下の体温を知る男”と呼ばれるNHKの皇室担当キャップ・橋口和人記者のスクープ。昨夏、安倍政権を震撼させた陛下の“生前退位のご意向”をキャッチしたのも彼でした。特に秋篠宮家に深く食い込んでおり、宮内庁の職員より信頼が厚いともいわれています」(前出・皇室ジャーナリスト)

 生前退位に次いで眞子さまのご婚約まで、安倍首相にとっては間の悪いタイミングでのNHK報道となったわけだ。さらに、複雑な思惑が交錯している。

「陛下は眞子さまの結婚式に“天皇として出席したい”というお考えをお持ちのようなのです。もし、結婚式が来年中に行われなければ、退位が2019年以降にずれ込む可能性もある。官邸側は、なんとしても当初の予定通り陛下が退位できるようにしたかった。婚約報道からしばらく時間をおいて、“来年中の結婚”が続報として出たのは、議論を長期化させたくない官邸側が流した情報だともいわれています」(前出・政治ジャーナリスト)

 お祝いムードの陰にある、政治的な駆け引き。一方で、秋篠宮さまの「父としての想い」も垣間見える。

「陛下が退位されて新たな天皇が誕生すれば、秋篠宮さまは『皇嗣殿下』になり、実質的に皇太子として扱われます。必然、眞子さまも宮家の長女から“皇太子の長女”という立場にかわる。そのとき、ごく一般的な家庭で生まれ育った小室さんとの結婚に、“お立場が釣り合わない”と見当違いな横やりが入りかねない。自由恋愛といいながらも、皇室では歴史と伝統が複雑に絡み合っていますから」(宮内庁関係者)

 実際、イギリスのBBCは、《プリンセス・マコは労働者と結婚へ》と報じた。

「眞子さまが愛する人と結ばれるためには、自身が皇嗣殿下になる前に送り出さなければならない。秋篠宮さまの胸中にはそんな父としてのお気持ちもあったのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

撮影/雑誌協会代表取材

※女性セブン2017年6月8日号

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