小池新党の看板女性候補「ブランド物買えずとも社会貢献を」

小池新党の看板女性候補「ブランド物買えずとも社会貢献を」

看板候補の筆頭格である入江伸子氏(HPより)

「女性を都議会に送らなければ都政は変わらない」──小池百合子・都知事はそう宣言して自身が自民党から離党をしてまで代表に就任した都民ファーストの会に「女性活躍推進本部」を立ちあげた。メンバーはいずれも知事のメガネにかなった17人の女性候補たちだ。

 その看板候補の筆頭格が港区から出馬予定の入江伸子氏(55)だろう。32歳のときにフジテレビの報道記者(カイロ支局長)だった夫が難民取材にむかう途中で飛行機事故死。当時6歳の長男とまだ乳飲み子(11か月)の次男を育て、2人とも東大を卒業させた。

 悲劇を乗り越えて「父親を亡くした幼い息子たちを育て上げた母」(公式HP)という経歴だ。現在はフジテレビを休職し選挙活動に励んでいる。調査票の「尊敬する人」欄には、亡夫の名をあげて理由をこう書いている。

〈私の夫ですが、報道記者として常に前向きで果敢に取材していたからです〉

 もっとも、フジ社内にはずいぶんイメージが違うという声がある。

「入江支局長の殉職は本当にお気の毒でした。でも、シングルマザーで苦労した時期はそんなに長くなかったのでは。一周忌を過ぎた頃、フジの社員として働いていた彼女は夫の元上司と結ばれ、その後、北青山の億ションを共同購入したんです。

 2人の連名の年賀状をもらったから、幸せになってよかったなと思いました。当時は赤いポルシェ、その後も3000万円くらいのアストン・マーチンに乗っていて、セレブ主婦向け雑誌によく登場していた。クロコダイルのケリーバッグとか、やはりクロコのバーキン(ともにエルメス)とか、数百万円はくだらないブランドバッグばかりを持っていた」(フジ局員)

 実際、女性ファッション誌『メイプル』(2005年6月号)に登場した時の入江氏は、服の定番ブランドはグッチ、バッグはエルメスが多く、ジュエリーはカルティエが好きだとブランド品の写真入りで紹介されていた。シングルマザーで苦労して子育てというイメージとはギャップがある。本人を直撃した。

「私はこれまで一回もシングルマザーなんて言葉は使っていません。その言葉自体女性を下に見ている。傷心の私たちに優しくしてくれた夫の元上司とは同居の事実はありましたし、いったん入籍もしました。しかし、息子たちは彼の籍には入っておりません。養育費は夫の保険金、殉職なので会社から出していただいたお金とかで賄っています。元上司に面倒みていただいたわけではありません!」

──セレブ雑誌でブランド趣味が紹介されていた。

「それがなぜ批判されなければならないのか。私は心的障害が大きいわけです。夫がいきなり黒焦げの遺体になって、その反動ですごく好きな物を買ったり、依存症的なこともなきにしもあらずでしたが、税金を使って買ったわけではない。

 セレブ雑誌に登場するような優雅なマダム生活をしていた私が、それを全部捨て、今までの宝石が身につけられなくても、ブランド物が買えなくなってもいいから社会貢献したいと今回出馬した。今は車も持っていません。未来のためにという思いがあるからできるので、そうでないなら今頃ブランド物のバッグを持って歩いていますよ」

 過去を否定しない「強い女性」なのは間違いない。

※週刊ポスト2017年6月23日号

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