金田法相の清々しい珍言「私の頭脳では対応できません…」

金田法相の清々しい珍言「私の頭脳では対応できません…」

金田勝年・法務相(写真:時事通信フォト)

 これほど問題発言が飛び交った国会を「文書」として残さないなんてもったいない。国民を見事なまでにバカにした今国会中の暴言・妄言の数々から、大賞を決定したい。

 森友学園問題で、籠池泰典・前理事長との親密な関係を追及された稲田朋美・防衛相。これまで「森友学園側の顧問弁護士だったことは一切ない」と繰り返し答弁してきたが、森友学園が2004年に起こした民事訴訟の原告代理人としての出廷記録が発見されると一転、

「私の記憶違いだと思う」

 ちなみにその後、シンガポールで開かれた「アジア安全保障会議」で、オーストラリアとフランスの国防担当大臣と並んで演説。

「見たら分かるように、(私たち3人には)共通点がある。同じ性別で、同じ世代で、一番大切なのは全員がグッドルッキング(美人)」

 こちらも記憶違いではない、ですよね?

 その他の大臣たちも問題発言を連発。山本幸三・地方創生相は滋賀県で開かれたセミナーで、「(観光振興の障害になっている)一番のがんは文化学芸員と言われる人たちだ。一掃しなければならない」と発言して大炎上。加計問題で矢面に立っている山本氏だけに、内閣改造で一掃されるか。

 金田勝年・法相の“素直さ”はすがすがしいほどだった。2月の衆院予算委で野党から共謀罪の内容について追及を受けると、「ちょっと、私の頭脳というんでしょうか、対応できなくて申し訳ありません」ときっぱり。さらに野党議員から、共謀罪の対象が一般国民に及ばないことを確認するため、テロ準備行為の下見と花見の違いを問われると、

「花見であればビールや弁当を持っているのに対して、下見であれば地図や双眼鏡、メモ帳などを持っている」

 そんなわかりやすい格好で下見に行くテロリストがいるのか……ちょっと頭脳が対応できず申し訳ない。

 暴言は何も政治家だけではなかった。森友問題では財務省の佐川宣寿・理財局長の発言も話題に。同学園への国有地払い下げの交渉過程を明らかにするよう求められた佐川氏はこう強弁。

「財務省のシステムは即座にデータが抹消される仕様になっています」

 さらに「復元もできない」と付け加えたが、後に、職員の手作業で削除されているだけで復元も可能なことが明らかになった。もちろん、今国会での彼の発言は抹消される仕様になっていない。

 野党だって黙ってない。丸山穂高議員(日本維新の会)は「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ組織犯罪処罰法改正案が可決された5月19日の委員会でこう断言。

「これまで30時間以上も質疑した。私の質疑後、直ちに採決を」

※週刊ポスト2017年7月7日号

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