民進代表に前川喜平氏推す阿部知子氏「彼は勇気と迫力ある」

"蓮舫おろし"で民進代表に前川喜平氏推す声 民進の阿部知子氏「彼は勇気と迫力ある」

記事まとめ

  • 党内で“蓮舫おろし”の準備が進められ、「党首の責任追及」に走りだしているという
  • 野田佳彦・幹事長は「都議選に惨敗しても代表に責任は及ばない」と予防線を張っていた
  • 「前原(誠司)さんより前川(喜平・前文科事務次官)さんを代表に」という声も

民進代表に前川喜平氏推す阿部知子氏「彼は勇気と迫力ある」

民進代表に前川喜平氏推す阿部知子氏「彼は勇気と迫力ある」

前川喜平・前文科事務次官を民進党代表に?

“野党として安倍政権を最も強力に支えている”とまで揶揄されるのが民進党だ。都議選さなかに党内で“蓮舫おろし”の準備が進められ、政権追及など二の次の「党首の責任追及」に走りだしているからだ。都議選の投票日前、民進党の執行部派議員は大敗を前提にこんな言い方をした。

「蓮舫おろしが始まれば“民進党また内紛”と批判を浴びて支持率が下がる。空気を読んで蓮舫が自分から代表を辞めると表明してくれればいいんだが」

 安倍晋三・首相への追及は甘々でも自党のトップを引きずりおろす“攻撃力”だけは民主党時代から定評がある。

 加計学園問題の追及さえも民進党にとって代表選をにらんだパフォーマンスの意味合いが強まっている。

 それを見せつけたのが同党加計学園疑惑調査チームの“官邸突入未遂事件”だ。6月27日午後、今井雅人氏と桜井充氏らが萩生田光一・官房副長官への面会を要求してアポなしで官邸に出向き、テレビカメラの前で警備スタッフに門前払いされるパフォーマンスを演じた。今井氏は前回代表選で蓮舫氏と争った玉木雄一郎氏の推薦人、桜井氏は同じく前原誠司・元外相の推薦人を務めたいわば反主流派だ。政治評論家の有馬晴海氏が呆れる。

「国会議員は国会審議を通じて政府の疑惑を追及するのが仕事だ。官邸に押しかけるなんてトンチンカン極まりない。しかも、党内では“二重国籍の問題もあり、蓮舫代表では次の国政選挙は戦えない”と思っている議員たちがいて、このままではまた内紛ですよ」

「敗北主義」は執行部側も同じだ。こちらは蓮舫代表の「後見人」とされる野田佳彦・幹事長が都議選告示前から「あらゆる選挙の責任は幹事長にある」と発言し、都議選に惨敗しても代表に責任は及ばないと予防線を張ったが、もはや蓮舫氏の求心力はゼロだ。

◆「前原じゃダメ」

 民進党内で次期代表として有力視されているのが前原氏だ。本人も都議選告示日前の6月16日には日本記者クラブでの会見。でアベノミクスに対抗する“政権構想”を発表した。柱は、教育無償化や奨学金拡大と、そのための国民負担を求める生活保障と税の一体改革、すなわち増税路線であり、「安心できる社会の実現にはこの道以外にはない」と訴えた。

 ところが、新聞・テレビはほとんど報じなかった。党内からは、「前原さんより前川(喜平・前文科事務次官)さんを代表に」という声まであがっている。民進党の阿部知子・代議士が語る。

「今の時代に一番大切なのは教育です。民進党も森友・加計問題を国会で追及したが、国有地のバーゲンなどが問題にされ、根底にある教育行政が歪められたことへの危機感が全然ない。教育行政を正しくしたいと訴えないと、国民には民進党は批判しているだけに見える。前川さんは教育行政が歪められたと勇気を持って告発した。

 もう一つは捨て身の迫力です。保身じゃないというメッセージがないと国民は政治に魅力を感じない。前川さんは教育へのビジョンを持ち、捨て身で、矜恃もある。彼の姿勢こそが民進党に決定的に欠けているものです」

 執行部は「敗北主義」でリスクを負わず、議員たちは人気がなくなれば代表をポイ捨てし、すぐ保身に走る。「国民を失望させる能力」において民進党は自民党に負けていない。今の党内に人材がいないことだけは確かである。

※週刊ポスト2017年7月14日号

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