小池氏の希望の党代表辞任で「橋下新代表計画」が動き出す!?

小池氏の希望の党代表辞任で「橋下新代表計画」が動き出す!?

この人が再び表舞台に出てくるのか(写真:共同通信社)

 小池百合子・都知事が希望の党代表を辞任したのが11月14日夜。「死んだふり辞任」的な見方もあり、国政への再侵攻を諦めたわけではないという。

 ただし現状では、ジリ貧の希望の支持が持ち直す気配はない。国会に浮かべた“ボート”が沈んでしまっては、国政復帰もできなくなる。

 そんな中で、希望や都ファの関係者たちが注目しているのは、小池氏が代表辞任時に希望との今後の関わりについて、「橋下徹さんのような形が一つあるかなと思う」とあえて個人名をあげて語ったことだ。小池氏“再起”の《切り札》は橋下氏ではないか──そう見られているのである。

◆通常国会前に「統一会派」

 現在も大阪維新の会の法律顧問の肩書きを持つとはいえ、2年前に大阪市長を退任して以来、橋下氏は政治活動とは一線を画している。それでも名前が取り沙汰されるのはなぜなのか。

 その理由の一つが、橋下氏の「政治的発言」が増えていることにある。元市長、タレントとして、政界引退後も政治に関する言葉を折に触れて口にしてきたものの、「最近は小池知事擁護の立場での政局的発言が目立つ」(維新関係者)と感じる政界関係者は多い。

 総選挙後に希望内で小池氏の責任論が浮上すると、橋下氏はツイッターで〈こんなことをやればやるほど希望は消滅に向かう。小池さんの看板がなければお前らのほとんどは落選してたんだよ!〉〈一度頼ったんなら小池さんが失敗しても支えるのが普通だろ〉と痛烈に希望の“反小池派”を批判した。

 さらに雑誌『正論』(12月号)のインタビューでも、〈今回の小池さんと前原(誠司)さんの行動は高く評価されるべき〉〈小池さんの「戦う姿勢」が高く評価をされた〉と語っている。

 政策の類似性、地方政党を率いた立場としてのシンパシーなど、共通点がある小池氏を橋下氏が擁護することは不思議ではないが、その関係は「今後の小池氏の動向に大きく影響してくる」と見るのは、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏だ。

「衆院選での希望と維新の連携は、橋下さんの意向が強かったようです。もともと維新の会代表の松井(一郎・大阪府知事)さんは自民党との協調路線を重視していたが、選挙では自民と距離を置いた。選挙後にも定例会見(11月9日)で小池氏と電話会談したことを明かし、『小池さん、気の毒やと思う』と発言している。

 希望と同じく維新も選挙で議席を減らし、党勢回復の見通しが立たない。国政で存在感を示すためには、“自民とは違う保守勢力”として、希望と足並みを揃えていくのはごく自然な流れだと思います」

 小池辞任後の希望の人事にも“布石”が窺える。政治ジャーナリスト・藤本順一氏が語る。

「民進党出身者が要職を占めたために“民進党回帰”と見られがちですが、そうではない。政調会長に就任した長島昭久氏は、維新の馬場伸幸・幹事長と勉強会を重ねてきた間柄。維新との連携を視野に入れた人事に見えます。来年の通常国会前には統一会派結成、その先には合併という流れが加速していくでしょう」

※週刊ポスト2017年12月1日号

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