電車で感染リスクの低い席が「車両の後ろ側」である理由

電車で感染リスクの低い席が「車両の後ろ側」である理由

鉄道も徐々に混み合うように(時事通信フォト)

 6月に入って電車の乗客が増えているが、新型コロナウイルスの脅威が去ったわけではない。

 対策として、鉄道各社はほとんどの車両で「窓開け運転」を行なっている。だが、換気された車両内でも「空気の流れ」に気をつけて座席を選ぶべきだ。

 理化学研究所所属で神戸大教授の坪倉誠氏による報告書「室内環境におけるウイルス飛沫感染の予測とその対策」では、窓の開閉や空調・パーテーションなどによる飛沫感染のリスクをシミュレーションした。その結果、電車が窓を開けて走行した場合、窓から入った空気は車両内で後方に向かって循環し、反対側の窓から再び外に出ることがわかったという。

 つまり、換気された車両内では進行方向に対し後ろ側にいるほうが感染リスクを下げるというのだ。

 電車内の位置取りには他にも注意点がある。感染症を専門とする関西福祉大学の勝田吉彰教授(渡航医学)が指摘する。

「立って乗車するなら、頻繁に換気されるドア付近のほうが望ましい。急行よりも各駅停車の車両のほうが頻繁にドアが開いて換気されるうえ、密集・密接を避けやすい。また、吊り革や手すりにはウイルスが付着している可能性があるので、降りたら手洗いや消毒を欠かさないでください」

※週刊ポスト2020年6月26日号

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