障がい者も海楽しんで イベント定着へ資金集め アクセスサーフ沖縄

障がい者も海楽しんで イベント定着へ資金集め アクセスサーフ沖縄

ボランティアと一緒に波に乗る参加者=2015年10月3日、宜野湾市のトロピカルビーチ

 「障がいのある人に、沖縄の海を楽しめる機会を提供したい」。障がい者向けの波乗りイベントを行っているアクセスサーフ沖縄がこのほどクラウドファンディングを立ち上げ、インターネットを使った資金集めに協力を呼び掛けている。2014年から年2回の頻度でイベントを開いているが、使用するサーフボードや車いすなどは全て個人や企業から無償で借りている。目標額を達成できれば、水陸両用車いすなどの必要な器具を購入する考え。代表の音野太志さん(40)=北谷町=は「イベントを定期的に開催するためにも力を貸してほしい」と語る。

 イベントでは、大勢のボランティアがサポートする。参加者をボードに乗せ、波の立つ場所へ誘導し、タイミングに合わせて一緒に波に乗る。車いすや歩行サポートなどで海水浴を楽しむ人も。軽度障がいから脳性まひなど重度の障がい者も、大人から子どもまで参加できる。
 活動の発端は音野さんがハワイの同イベントに訪れたことだ。障がいがある人もない人も全員が笑顔で「アロハ(ハワイ語で「愛」などの意味)な雰囲気で感動した」。ボランティアとして飛び入りで参加し、自らも楽しんだ。「このイベントを沖縄でもやりたい」と、サーファーやライフガード仲間に相談し、14年9月に1回目を開催した。

 サーフィンは東京五輪から正式種目として採用されることが決まり、注目を集めている。障がい者の国際大会も行われており、パラリンピックにも採用されれば、沖縄の選手が活躍する日が来るかもしれない。音野さんは「障がいがあっても挑戦できるスポーツとして捉えてほしい」と話す。

 初回から参加している脳性まひの田畑秋香さん(20)=宜野湾市=は「海に対する恐怖がなくなった。世界が違う景色に見えた」と目を輝かせる。ボランティアを続ける石垣大樹さん(40)=中城村=は「開放感あふれる海で参加者と接することで、障がいがある人の考えや思いが伝わり勉強になる」と語った。

 イベントの使用器具は過去5回、個人や企業の有志に頼ってきたが、回を重ねるごとに参加者も増え「そろそろ限界」という。

 クラウドファンディングは、不特定多数の支援者がネットを介して出資できるシステムだ。一口3千円から出資できるが、目標額を達成できなければお金は受け取れない。期間は11月末まで。音野さんは「海に入ることを望んでいる人たちのために、支援をお願いしたい」と訴えている。

 今月22日には、読谷村宇座ビーチで、6回目を開催する予定。ボランティアや波乗り体験希望の参加者も募集する。参加費無料、保険代のみ500円を徴収。問い合わせはアクセスサーフ沖縄代表・音野太志(電話)090(4346)5690。フェイスブックページhttps://www.facebook.com/accesssurfokinawa
(仲本文子)
 

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