ニューカレドニア移民の苦難、映画に 「家族離散の事実、知って」

ニューカレドニア移民の苦難、映画に 「家族離散の事実、知って」

「ニューカレドニアからのマブイぐみ」の製作発表をする監修の三木健氏(左から3人目)と監督の本郷義明氏(同4人目)=17日、県庁

 ニューカレドニア移民の歴史と父親と引き裂かれた県系2、3世の思いなどにドキュメンタリーで迫る「ニューカレドニアからのマブイぐみ」(本郷義明監督)の製作発表が17日、県庁であった。9月にニューカレドニアやオーストラリアなど海外で撮影。26日に開幕する第6回世界のウチナーンチュ大会に参加するニューカレドニアの県系人も撮影する。同作品の監修を務めた沖縄ニューカレドニア友好協会顧問の三木健さんは「一番苦労したのは取り残された70代以上の2世たちだ。そうした歴史を知らない人も多いのでより多くの人に見てもらいたい」と話した。

 作品は前半で、県系1世がニューカレドニアに渡った背景と真珠湾攻撃によって全員逮捕され、オーストラリアの収容所へ移送されたことを紹介。戦後もニューカレドニアに残した家族に会えないまま日本本国へ送還されたことを伝える。

 後半は2、3世たちの思いや生きざまに迫る。映画の題名である「マブイぐみ」は、2世、3世たちが沖縄を訪れ、父や祖父との接点を探りながら自身の「魂(まぶい)」を取り戻すことができたことに由来する。

 監修を務めた三木さんは「今回の世界のウチナーンチュ大会が2世は最後かもしれないので、これを機に映画製作に取り組んだ」と振り返った。本郷監督は「多くの人が見て知ってほしい作品だ」と意義を語った。

 同作品は、文化庁から助成対象作品として認定。来年4月三木さん著書の「空白の移民史−ニューカレドニアと沖縄−」の出版とともに完成し、夏ごろに桜坂劇場などで公開を予定している。

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