レモンケーキ一番人気 「きのストア」看板なしでも評判

レモンケーキ一番人気 「きのストア」看板なしでも評判

お菓子に囲まれながら「きのストア」を切り盛りする牧野洋介さん(左)とさくらさん=6日、宜野座村宜野座の「きのストア」

 【宜野座】宜野座村宜野座区にある、道案内の立て札も店先に大きな看板も出していないお菓子屋さん「きのストア(kino store)」。小さな店舗の中には14種類のお菓子だけが並ぶカウンター。牧野洋介さん(43)と妻のさくらさん(42)が切り盛りするこの店の営業は木曜日と金曜日、土曜日の午前10時から午後5時まで。店内にはさくらさんが焼いたお菓子の香ばしい香りがあふれている。
 お菓子の味は折り紙付き。大々的な宣伝をやっていないにもかかわらず、県内各地からお客が店に足を運ぶ。郵送による注文の対応にも忙しい。「店に来てくれるお客さまの多くは道に迷ってしまう。『看板を設置しないといけない』と思いながら、今日に至った」と笑顔で話す牧野夫妻。

 一番人気のレモンケーキ(1個150円)は1日で約100個売れる。8〜1月にうるま市石川で収穫されたレモンを使用するなど、ケーキに使う素材が沖縄で収穫できる時期にはその食材を使うようにしている。

 2人は15年前に、東京から沖縄に移り住んだ。さくらさんは専業主婦、洋介さんはサービス業に従事していた。しかし、洋介さんは多忙のあまり子どもと接する時間がなかった。今後の生活を見直すため、洋介さんは仕事を辞めた。

 専業主婦をやりながら作ったお菓子や料理を自身のブログで紹介していたさくらさん。「自営業だと自分たちの時間も確保できるし、ブログの反応から『お菓子屋さんだったらうまくいく』と思っていた」と話す。

 4年前に開業し、家族の時間を確保しながら、できる範囲で店を切り盛りしてきた。洋介さんが食事の用意や子ども2人の送り迎え、接客を担当し、さくらさんが商品のお菓子の仕込みから焼くまでを担当。「決して裕福ではないけど、家族で過ごす時間も確保できている現状に満足している」と2人。

 2人は宜野座について「私たちを快く受け入れてくれて感謝している。今後はこの地域に恩返しをしていきたい」と語る。

 店は宜野座村宜野座443、問い合わせは同店(電話)098(968)6036。(友寄開)

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