教諭をナイフで刺し殺し…ドラマきっかけの流行が生んだ凄惨な事件【衝撃の未成年犯罪事件簿】

教諭をナイフで刺し殺し…ドラマきっかけの流行が生んだ凄惨な事件【衝撃の未成年犯罪事件簿】

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1990年代後半、社会問題になったのが「少年のナイフ所持」問題である。

 折り畳み式の「バタフライナイフ」は携帯性に優れ、値段も安価で青少年たちの憧れであった。特に木村拓哉主演のドラマ『ギフト』(フジテレビ系、1997年)はバタフライナイフを華麗に扱うキムタクの好演もあり、若者のトレンドになっていた。

 そんなバタフライナイフが社会的に規制されるきっかけとなったのが、1998年1月に栃木県の某中学校で発生した俗に「栃木女性教師刺殺事件」と呼ばれている事件である。

 栃木県の中学校に通う1年生のAは、2時間目の授業が終わると「気分が悪い」と保健室へ。だが「授業を休むほどではない」と保健室から追い出されてしまう。

 途中トイレに寄り、友達と雑談して教室に入った時には既に、3時間目の授業開始から10分以上が経過していた。

 英語担当の女性教諭が遅れて授業に来たことを注意すると、Aはわざと音を立ててノートを開き、シャープペンシルでノートを引っかくように文字を書いた。教諭が「静かにしなさい」と注意すると、Aは教壇をにらみつけたという。

 授業終わり、教諭がAを呼びつけると口論に発展。Aは「ざけんじゃねえ!」と持っていたバタフライナイフで教諭を刺し殺してしまった。

 Aは普段、真面目で目立たない生徒だったが、事件直前はテスト勉強や部活動の不調などもあり、一種のノイローゼ気味になっており「むかつく」と口癖のように言っていたという。過度に注意され、衝動的に刺し殺してしまったようだ。

 その後、犯行に使われたバタフライナイフについて栃木県内では「規制すべき」との声が上がり、青少年健全育成条例に基づく「有害玩具」として認められ、同時に激高することをさす「キレる」という言葉にも大きな注目が集まり、事件以降定着したという。

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