コードで83歳母親の首を絞めて殺害 59歳ギャンブル狂の男の呆れた言い訳

コードで83歳母親の首を絞めて殺害 59歳ギャンブル狂の男の呆れた言い訳

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 27日、さいたま地裁で裁判員裁判の初公判が行われ、殺人の罪に問われていた59歳・無職の男が起訴内容を認めた。

 起訴状などによると、男は昨年9月12日の午後1時20分頃から30分頃の間に、当時自宅マンションで同居していた母親(当時83歳)の首をコードで絞めて殺害したとされている。親族との関係が悪かった母親に対してストレスを感じており、その影響から男はギャンブルに走り生活苦に陥ったため犯行に至ったという。

 検察側は、前述した母親によるストレスや、そのストレスを解消するためのギャンブルで借金が増え生活が立ち行かなくなり「男は母親を道連れに自殺を考えるようになった」と指摘。弁護側は「母との折り合いがつかなかった妻や子どもが心配で、男は母を残して死ねないと無理心中を決意した」と主張した。

 この事件にネット上では、男に対する批判の声が集中している。「ギャンブルして借金して、しまいに『母親を残して死ねない』ってお母さんを殺害…これのどこに情状酌量の余地があるの?」「ギャンブルなんかに金つぎ込んでないで、施設入れるなり他の方法があったのに」「いかにもギャンブル狂な思考回路。本当に妻子を思っているなら無職はあり得ない。まず働くでしょ」といった意見があった。

 男が無職なった経緯は不明だが、現在、介護のために仕事を辞める“介護離職”や高齢者同士が介護する“老老介護”、両親を含めた複数人を介護する“多重介護”という状況下でのトラブルは多くなっているそうだ。2016年7月に放送されたNHKスペシャル『私は家族を殺した〜“介護殺人”当事者たちの告白〜』をベースに書き下ろされた書籍『「母親に、死んで欲しい」――介護殺人・当事者たちの告白』(NHKスペシャル取材班著、新潮社)によると、取材当時までの発生件数や各種資料から読み取れる事実を拾い上げていった結果、今の日本では「2週間に1度のペースで“介護殺人”が起きている」という。

 2015年11月には、埼玉県で80代の認知症の母親を介護していた娘が、母親と病気の父親を車に乗せたまま利根川に飛び込んで心中を図った。両親が死亡し、生き残った娘は殺人容疑で逮捕されている。また、2016年2月には、同じく埼玉県で認知症の妻の首を刃物で刺し殺害したとして80代の夫が逮捕された。その夫は「認知症の妻の介護に疲れた」と口にして以降、留置場で2週間にわたり食事をほとんど摂ろうとせず衰弱して亡くなるという痛ましい最期となった。

 高齢化社会の中で介護殺人が増えている事実は他人事ではなくなってきている。冷静に状況を考えて対応していく必要がありそうだ。

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