玉川徹氏とウーマン村本がメディアを“ドヤ顔批判” 羽鳥慎一と高木美保は激怒、宇賀アナは意外な反応

玉川徹氏とウーマン村本がメディアを“ドヤ顔批判” 羽鳥慎一と高木美保は激怒、宇賀アナは意外な反応

羽鳥慎一

 21日放送の『モーニングショー』(テレビ朝日系)で、玉川徹氏と羽鳥慎一、高木美保が激しく意見を対立させ、スタジオが凍りつくシーンがあった。

 問題のシーンがあったのは玉川氏がメインを務め、さまざまな問題に迫るコーナー「そもそも総研」。21日のテーマは「日本人が知るべきテーマとはなんだろう」。沖縄県の問題や不正統計問題を報道しないマスコミに苦言を呈し、「伝える側の意見」を聞くとの名目でウーマンラッシュアワー・村本大輔とジャーナリストの安田純平氏が開いたライブを訪れたのだ。

 村本と安田氏のライブに飛び入り出演した玉川氏は、「沖縄と原発の話は全然やらない。テレビって視聴率取れないとダメなんですよね」などと、テレビ批判を展開。ワイプに映し出された高木美保と羽鳥慎一はけげんな表情を浮かべていた。

 そしてライブ後のインタビューで村本は、テレビ視聴者が沖縄や原発の話題に関心を示さないことについて「見ている側の心の余裕がなくなっている」と指摘。その上でこのように持論を展開した。

 「中国のネガティブなニュースは伝えられるけども、ポジティブなニュースは伝えられない。ネガティブなニュースを聞いたら安心できる人がいる。不安だから信じて安心する。信じて楽になりたい。不安なんですよ」

 この受け答えを玉川氏は絶賛した。

 「シリアの問題にしても沖縄の問題にしても原発の問題にしても、心に余裕があればみんなそれを見ようかなと思うんだけど、不安だったり余裕がなかったりすると手っ取り早く自分の気持ちが良くなれるような、ちょっと考えれば済むような。そういうふうなものばっかりに需要が入っちゃって、テレビはそこ(に)ばっかり乗っかっちゃってる」

 このようにコメントした。村本もこれに応じ、「不安を解消するための道具で真実を伝えるための道具じゃない、テレビは。黙るんじゃなくて間違ってもいいから僕は発信し続けること。学歴も関係ない、教授も関係ない、自分の見たもの(を)発信することが、誰かの何かを刺激して広がっていく。だから喋らなければダメ」と強調。

 さらに「(炎上には)意味がある。広がったら考える人が増える。それが正解不正解じゃないから。考えることが成熟させること」などと、発言が炎上しても意に介さないとした。

 このVTRを見たスタジオの玉川氏は「と、村本さん、安田さんはおっしゃっている」とドヤ顔でコメント。「どうですか?」と話を振られた羽鳥は憮然とした表情をしながら、「僕は違うと思いますよ。広げるために炎上させるのはいけないと思いますけど」と真っ向から否定し、ここから何やら不穏な空気に突入した。

 高木もやや不満そうな顔でコメントした。

 「じゃあとんがってる発言が真実なのか、という疑問にいつも実はぶち当たるんですよ。とんがってることはとんがってるんだけど、真実であるという確実性はないわけですね。マイルドとして伝える人もいれば、とんがって伝える人も、実はその両方をちゃんとファクトチェックする自分自身でなくてはいけない。炎上させればいいって開き直られちゃうと、ちょっとやっぱ抵抗を感じるんですけども」と高木は苦言を呈した。

 しかし玉川氏は村本の炎上させる言動は自分も疑問だとした上で、「そっちじゃない。テレビが真実を伝えるのではなく、安心させるためのメディアになっていることについて(問題にしているの)ですよ」と話すと、羽鳥は「それじゃダメなんですか?」と返した。

 高木はこれについても「片方だけの議論で語ると本当のことは伝わらないですよ」「ジャーナリストがプロで素人がプロじゃないという見方は良くない」「自分たちも考えなければいけない」などと意見を否定した。

 宇賀なつみアナは「報道に憧れて(テレビ局に)入ったけど現実はちょっと違うことがある」と含みのあるコメント。これに羽鳥が「なに?嘘言ってるってこと?」と珍しく噛み付くと、宇賀アナが「嘘は言ってないけど」と口ごもってしまう。玉川氏は「嘘は言ってないけど、それだけって思っちゃうことがある」話し、結論として「伝えるべきニュースを、これからも分かりやすく面白く伝える工夫をし続けていくしかない」と結んだ。そこにVTRを紹介した際の「ドヤ顔」はなく、明らかに意気消沈した表情を見せた。

 このやり取りにネットユーザーは賛否両論。玉川氏の「伝えるべきニュースを伝えていない」とする切り口は一定程度の理解を得たようで、同氏の嫌う右派からも「辻元清美議員の外国人献金問題とかね」「野党の不祥事はダンマリだもんね」と共感した。

 そして羽鳥と高木が「炎上」について言及し、「テレビが真実を伝えるのではなく安心させるためのメディアになっている」ことについて語らなかったことについて、「論点をずらしている」という指摘もあった。

 一方で「テレビはスポンサーの支援を受けて放送するもの。仕組みが違うので安心を与える放送をするべきだと思う」「ジャーナリストの言うことが真実とは限らない。影響力の強いテレビが嘘を報じる訳にはいかない」という声や、玉川氏にとって思想の近い2人の意見をもとにしたことについて「炎上が多く心の余裕がない玉川氏と村本が互いに不安感を埋めただけ」「テレビ制作者の意見も入れるべきで、干されている村本の話は負け惜しみにしか聞こえない」という批判もあった。

 テレビが自分たちに都合の良いニュースとそうでないニュースを分け、「報道しない自由」を行使していることは事実。「伝えるべきニュースを伝えていない」という指摘は、右派・左派ともにある程度納得した様子。しかし玉川氏・村本ともに意見が偏り、正確でない情報を真実として語り炎上しているだけに、「お前が言うな」と感じた人も多かったようだ。

 そして番組視聴者は温厚な性格で知られる羽鳥と高木が憤然としていたことも話題に。特に羽鳥はコメントを拒否するなど嫌悪感を爆発させていた。玉川徹氏の炎上発言やゲストへの不遜な態度を尻拭いすることも多く、場を収めることも多かった羽鳥だけに、そんな玉川氏が長年関わってきたテレビメディアについて否定的な見解を述べたことが我慢ならなかったのだろう。

 羽鳥と高木の怒りに対し、露骨に意気消沈してしまった玉川氏。その論説は鮮やかだったが、自分自身がテレビメディアの出演者であり、共演者、スポンサーなど多くの仲間や支援者に支えられて出演しているということを忘れていた様子。

 玉川氏は村本に乗せられ、やみくもに身内を批判してしまったのだろうが、逆に仲間の怒りを買ってしまった。今後、テレビメディアから姿を消す可能性もゼロではない。自分自身の考えを思う存分主張するなら、テレビではなくネットでやるべきだろう。

文・神代恭介

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