マツコの「指示待ち人間は損」発言に疑問 “上司の責任放棄”の声も、指示待ち側の事情

マツコの「指示待ち人間は損」発言に疑問 “上司の責任放棄”の声も、指示待ち側の事情

マツコ・デラックス

 20日に放送された『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)でのマツコ・デラックスの発言が反響を呼んだ。

 同番組では、視聴者から仕事で上司からの指示を待つ“指示待ち人間”についてメールが寄せられ、これをもとに2人がトークを展開。マツコは「消去法で考えていったとしても、絶対に指示待ち人間は得じゃないのよ」と話し、「何か起きて、その会社がリストラしなきゃいけない事態になったら、まず切られるのは指示待ち人間の方からだからね」と語った。

 続けて「指示待ちでもいいけど、いざって時のために『そうじゃねぇぞ』ってとこは見せとかなきゃいけないのよ、どっちにしても。だからどっちが得かって言われたらやっぱり指示待ち人間は得じゃないんだよ」と持論を展開した。

 一連の発言にネットユーザーからは「指示待ち人間より自分で動く人間がいい、っていうマツコさんの言葉が響く」「その通り…指示待ち人間は身の保身には決してならない」などマツコに賛同する声が寄せられた。

 しかし一方で「指示待ち人間批判は多いが、組織なんて命令系統で動いてるんだから部下が勝手な事をやる方が問題じゃないの?上司はその指示をするのが仕事だし」「TPOによる。指示を待たなければならない場合もある」「指示ができない上司は責任放棄だよね」「マツコ達は特殊な世界だから、会社の歯車になることがわかってないんじゃないかな」など、疑問を呈する声もあった。

 実際“指示を待つ側”の立場の人はどう考えているのだろうか。

 「上司が常にイライラしている。指示はチャットで飛んでくるが、指示が分からない時に質問したくても話しかけるのが怖いし、タイミングが分からない」(IT・26歳・男性)

 「7割くらいの力で仕事をしないと体力、気力ともに保たない。指示を仰ぐと余計な仕事が増えてキャパオーバーになる」(医療系・29歳・男性)

 「毎日、店長にすることを聞いて、その仕事が終わったら聞いて…のエンドレスをしていたら『聞くんじゃなくて他の人の仕事を見て、自分から行動する力を身につけなさい』と言われた。でも、勝手なことをして失敗するのは怖い」(小売・23歳・女性)

 若い世代は、指示を待たざるを得ない状況下に置かれているようだ。では、どうすれば自分から仕事を探せるようになるのか。今回の取材の中で、唯一自力で指示待ちから脱却した女性のエピソードを紹介したい。

 「社会人1年目の初日から『仕事は見て盗むものだ』と上司に言われ、取材などの現場も1人でこなすことに。毎日失敗の連続で怒られ続けたが、まず“自分の得意なこと”は他の人には負けないと決めて成果を出す。その後に苦手なことを克服するために集中的に取り組んだ。残念ながら、指示を仰いでも教えてくれない上司は存在するので、自分の中で目標設定をしてスキルを磨く努力をした」(広告・女性・32歳)

 「早く戦力になってほしい」「なぜこんなこともできないんだ」と、指示待ちの部下を持つ上司は思うだろう。しかし、どの職場でも入る人は「新人」だ。その職場が求める成果も雰囲気も分からず、手探りの中で「能動的に動け」「察しろ」と言っても難しい。新人も上司も、まずはコミュニケーションを取り、お互い歩み寄ることが大切だろう。

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