国語科教員の6割以上、文章指導「できていない」

国語科教員の6割以上、文章指導「できていない」

日本漢字能力検定協会

 小学校・中学校・高校や専門学校の国語科教員の87.5%が、過去に比べて文章指導の重要性が「高まっている」と感じているが、実際に文章指導が「できている」のは30.8%にとどまることが日本漢字能力検定協会の調査により明らかになった。

 アンケート調査は7月〜8月、学校における文章指導の現状や課題意識を明らかにする目的で実施。日本漢字能力検定協会が札幌、東京、大阪、広島、福岡で主催したイベントに参加した、全国の小学校や中学校、高等学校、専門学校の教員や講師らを対象とし、691人から回答を得た。回答者の内訳は、国語科452人、国語科主任143人、進路指導63人、そのほか68人(複数回答可)。

 これまでと比べて文章指導の重要性が高まっていると思うかという質問に対し、「大変高まっている」「やや高まっている」と87.5%が回答。一方で、指導校での文章指導の状況について「十分できている」「まあまあできている」と回答した教員は30.8%だった。文章指導を「あまりできていない」「ほとんどできていない」という回答が65.7%にのぼり、文章指導の重要性の高まりに対して十分に応えられていない現状が明らかになった。

 また、文章指導で困っていることは「文章作成に苦手意識を持つ生徒が多い」が62.5%ともっとも多く、ついで「文章指導の時間がとれない」51.4%、「自分自身の意見を持たない生徒が多い」39.4%、「指導の効果測定の方法がわからない」37.2%、「文章指導の方法がわからない」32.3%となり、学習者の意識を変えることの難しさや、指導の知識やノウハウの不足が浮き彫りになった。

 日本漢字能力検定協会は今回のアンケート結果を受け、日本語能力を高める使命感を強くし、指導者が教えやすく学習者も学びやすい文章指導の方法やノウハウの普及に、一層努めていくとしている。

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