発見相次ぐ毒グモ「セアカゴケグモ」って何? その症状と対処法

発見相次ぐ毒グモ「セアカゴケグモ」って何? その症状と対処法

環境省:セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモにご注意ください

 千葉県や福岡市など、特定外来生物の毒グモ「セアカゴケグモ」の発生に注意を促す自治体が増えてきている。9月16日には幕張海浜公園にて発見、駆除されており、千葉県は公園内への注意喚起掲示を行った。その特徴や咬まれた場合の対処法を紹介する。

 ゴケグモ類は、熱帯から亜熱帯を中心に分布する毒グモ。国内には生息していなかったが、平成7年にセアカゴケグモが初めて関西地方で発見されて以降、関東地方などでもほかのゴケグモ類とともに発見されている。体長は約1センチで、全体に黒く、背面と腹面に赤い斑紋がある。

 生息場所はおもに側溝の内部や蓋のすき間、フェンスの基部などで、日当たりがよく、餌となる昆虫のいるすき間に巣を作り繁殖する。セアカゴケグモとの疑いを含めた福岡市の過去の事例によると、地面に腰をおろそうとしたときに太ももを刺されるほか、靴を履こうとしたところ中に潜んでいたクモに咬またり、自動販売機から缶コーヒーを取り出そうとしたときに腕を咬まれたりしたケースがある。

 咬まれた直後の症状は、軽い痛みを感じる程度。しだいに痛みが増し、腹痛、胸痛が起こることがある。重症になると、おう吐や発熱、高血圧、頻脈などの神経毒による全身症状が現れることがあるため、医療機関で治療を受けることが必要。咬まれてしまった場合は患部をよく洗い、なるべく早く医療機関を受診して、医師にクモに咬まれたことを説明する。

 咬まれないためには、生息している可能性のある場所で作業をする場合は軍手などを着用する。もし見つけたら、素手で捕まえたり触ったりせず、靴で踏み潰したり、家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を噴霧したりして対応する。すでに死んでいる虫体であっても素手で触ることは控える。

 セアカゴケグモについては、千葉県や福岡県ではセアカゴケグモの発生状況をマップに示すなど、発生が確認された自治体がホームページなどで注意を促しているほか、環境省においてもWebサイト「日本の外来種対策」などでゴケグモ類への注意喚起を行っている。

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