【ブックフェア】大人も意外な発見あり、児童書&こどもの学びフェア

【ブックフェア】大人も意外な発見あり、児童書&こどもの学びフェア

小学館ブースのペーパークラフト体験コーナー

 「第23回東京国際ブックフェア(TIBF)」が、9月23日に東京ビッグサイトで開幕した。25日までの3日間、100万冊以上の書籍の販売・展示のほか、講演会やサイン会、原画展示やセミナーなど、さまざまなイベントが開催される予定だ。

 会場は「総合出版エリア」のほか、「人文・社会科学書フェア」「自然科学書フェア」「ワールドブック&カルチャーフェア」「児童書フェア」「こどもの学びフェア」「読書グッズ・雑貨ゾーン」「電子書籍ゾーン」に大きく分かれている。

 このうち、子どもに焦点を当てたエリアは「児童書フェア」「こどもの学びフェア」となる。「児童書フェア」は、絵本・詩集・名作・推理・歴史・SF・音楽・スポーツなどの児童向け図書をメインに、百科事典、ぬり絵、テキストブック、コミック、児童向けDVDなどを展示。「こどもの学びフェア」は今年新設されたエリアで、知育アプリ、知育玩具・学習ゲーム、実験・学習教材、学習書・ドリル、学習図書・学習まんが、スクール・教室・習い事などが展示される。

 ブックフェアは昨年までの「業界向け展示会」から「読者向けイベント」に方向性をシフト。開催時期も7月から9月に変更するなど、より読者を意識したものに変化している。毎年小・中・高校の図書委員および担当司書などを招く見学ツアーも実施していたが、今年はさらに参加増が見込まれているという。「こどもの学びフェア」新設も、そういった流れの一環で、読者を意識したものとなっている。そのためエリアには、体験イベント会場、子どもの遊び場なども設置。ラウンジも近く、子ども連れの見学者でも安心して時間を過ごせるよう配慮されていた。

 「児童書フェア」で一番盛況だったのは、やはり共同ブースの「こどもアイランド」。絵本から学習書まで、幅広い出版社の書籍が展示されており、一般より安い価格での購入が可能となっていた。そのため、この機会を活かして購入した保護者などが多かったようだ。またイランの絵本会社「KANOON」が、「ワールドブック&カルチャーフェア」エリアではなく、「児童書フェア」エリアで展示を行っており、よい意味で異彩を放っていた。

 すぐ横の小学館ブースは、ペーパークラフトの体験コーナーがメイン。多くの児童が、紙の恐竜や昆虫を作って楽しんでいた。こうした、ただ読むだけでなく、飛び出す絵本、切り抜いて工作する書籍、仕掛けのある装幀は、ここ数年大きなブームとなっており、大人の鑑賞に堪えるものも多い。

 エリアでいえば、「こどもの学びフェア」のほうに仕掛け絵本や工作絵本の展示が多く、今人舎の「○○学」(オロジーズ)シリーズもそうした1つ。いつもより安く買えるとあって、こちらも人気。もちろん値段だけが魅力ではなく、毎年ブースに来て、1冊だけ買っていき、揃えるのを楽しみにしている読者もいるそうだ。

 そのほかには、エルフィールドの“ダンボールで組み立てる生物”は、書籍の範疇は外れ、インテリアの部類となるが、こちらも大人でも楽しめるアイテムだ。類似のものでは、ダンボールで出来たテントや机をマツダ紙工業が展示していた。コントラストが展示していた、切り絵を自分で作成するキットは、年配の来場者の注目を集めていたようだ。また、佐藤雅彦氏が企画監修した知的遊具「デデキット」(来年発売)を美術出版エデュケーショナルが展示。これも書籍というより、パズルに近いものだが、知的好奇心という観点では、「こどもの学びフェア」エリアの展示がシックリとくる商品だった。

 そういった意味では、子どもだけでなく、大人も心惹かれる展示が「児童書フェア」「こどもの学びフェア」には多い。子ども向けのアプリや電子機器は、他の展示会でも目にするが、子ども向けダンボール工作などは、なかなかビジネスマンには触れることがない世界だったが、それだけに指名買いもなかなかできない。今回実物をチェックできたのは、なにより大きな収穫で喜びだった。

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