極度の貧困下の子どもは3億8,500万人…ユニセフ・世銀発表

極度の貧困下の子どもは3億8,500万人…ユニセフ・世銀発表

干ばつによる食糧不足の影響を受け、重度の急性栄養不良に陥り、ユニセフが支援する栄養治療センターで治療を受けるデザイアちゃん(2歳)。(マラウイ・バラカ州 2016年7月4日撮影)(c) UNICEF_UN024089_Rich

 ユニセフ(国連児童基金)と世界銀行グループは10月3日、極度の貧困下で生活する子どもの割合は同じ状態の大人の2倍に達するという最新の分析結果を発表。世界的には3億8,500万人の子どもたちが極度の貧困下に暮らしており、子どもに焦点をあてた支援が必要としている。

 新しい分析は、世界の約7億6,700万人が1日1.90ドル未満で暮らし、その半数が18歳未満であるとした世界銀行グループの基幹調査報告「貧困と繁栄の共有2016(Poverty and Shared Prosperity 2016:Taking on Inequality)」の発表を受けたもの。

 極度の貧困下で暮らす子どもたちの数は、開発途上国・地域の人口の84%を占める89か国のデータをもとに推定。サハラ以南のアフリカでは、極度の貧困下で暮らす子どもの割合は50%と最高で、世界で極度の貧困下で暮らす子どものたちの半数以上をこの地域で占めている。南アジアは2番目に高い36%で、インドだけで3割以上を占めている。極度の貧困下の子どもは、5人に4人は農村部で暮らしている。

 さらに、極度ではない貧困家庭でも世界の45%の子どもたちが1人1日3.10ドル未満の家庭で暮らし、大人の27%を上回り、子どもたちが貧困の影響を高い確率で受けていることがわかっている。

 ユニセフと世界銀行グループは、各国政府に要請。定期的に子どもの貧困状態を全国・地域レベルで調査し、2030年までに子どもに焦点を当てた極度の貧困を撲滅するための国家貧困削減計画を立てること。子どもたちを貧困の影響から保護し、子どもに配慮した社会保護システムを強化することなどを挙げている。

 今後は、パートナー団体と協力して、現金給付、栄養、保健ケアや教育分野でのプログラムを通じて貧困のサイクルを絶ち、乳幼児期の発達促進に取り組んでいくという。

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