大学入試改革で教育現場も変化…ベネッセマナビジョン保護者版

大学入試改革で教育現場も変化…ベネッセマナビジョン保護者版

ベネッセマナビジョン保護者版

 高校生の保護者のための進路・進学情報サイト「ベネッセマナビジョン保護者版」は、2020年度大学入試改革情報を掲載。文部科学省が5月16日に進捗状況を公表したことから、今後変わっていく学校の学びについてなどを解説している。

 中学までの義務教育の学習内容は未定着なままで高校に進学する生徒が多いと言わる昨今。文部科学省は、基礎学力を身に付けるために、学びの意欲を高めることが重要として「高校生のための学びの基礎診断(仮称)」の実施を検討している。教科学力の定着や思考力・判断力・表現力の育成につなげる学びのサイクルで、大学進学希望者だけでなく、すべての高校生の学習意欲の喚起と基礎学力定着に向けた試み。

 「高校生のための学びの基礎診断(仮称)」は、文部科学省が示した一定の要件に即した民間事業者の各種試験・アセスメントを認定して運用する仕組みが検討されている。2019年度からは、国語、数学、英語(4技能)の実施を予定。

 また、現在の大学入試センター試験は、今の中学3年生が受験する2020年度から「大学入学共通テスト(仮称)」が導入される予定。テストでは、2つの大きな改革が検討されている。1つめは、国語と数学のテストに記述式問題を導入すること。新しいテストでは、思考力、判断力、表現力を深く問う方向で検討されていることから、記述式問題が含まれることになった。

 国語は、80〜120字程度の問題を入れた3問程度を出題。ベネッセコーポレーションの調査によると、国公立大学の国語の個別学力検査では80〜150字程度の問題が出題されていることから、記述量として受験者の表現力を測るには十分な文字数だという。

 2つめは、英語を4技能(読む、聞く、話す、書く)で測定すること。文部科学省は、民間事業者が実施する資格・認定試験の活用を検討。高校3年生の4月〜12月に2回受験でき、高い方の成績結果を使うことができる。各認定試験の結果とCEFRの6段階評価が大学に提供される。

 記述式問題が導入されることになると、低学年からアクティブラーニングが組み込まれ、思考力・判断力・表現力の育成を目指すなど授業改革が進むと考えられる。英語については、2020年から小学3・4年生に外国語が導入され、5・6年では教科化される。現在も中学校で英語4技能育成に取り組む自治体が増えていることから、教育現場では大学入試改革やグローバル化社会に向け、英語4技能の育成は進行していくという。また、家庭での英語学習も変化することが予測される。

 そのほか、各大学で実施するAO入試、推薦入試、個別学力検査の改革ポイントについてもまとめている。

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