小学校の和式トイレ減少傾向、学校で排便「恥ずかしい」6割

小学校の和式トイレ減少傾向、学校で排便「恥ずかしい」6割

通っている学校のトイレの形式

 小学校のトイレは、全体では「和式トイレが多い」学校が多いものの、和式トイレは減少傾向にあることが小林製薬の調査より明らかになった。洋式トイレを設置する小学校が徐々に増えてきているが、学校間のトイレ環境に格差が生じているという。

 「小学生のトイレ実態調査」は、全国の小学生親子624組と公立小学校で学級担任を経験したことがある先生209名を対象に実施したもの。調査時期は2017年8月。

 小学校のトイレについて、「すべて和式」は10%で2014年調査の17%から7ポイント減少した。全体では「和式が多い」が40%ともっとも多かったが、和式トイレは年々減少傾向にあることがわかった。「すべて洋式」は13%、「洋式が多い」は20%、「和式と洋式の半々くらい」は17%だった。

 普段の生活と学校での排便頻度を比べると、普段は「毎日」54%、「週5〜6回くらい」26%、「週3〜4回くらい」16%の順に多かったのに対し、学校での排便は「しない」33%が最多。ついで、「週1〜2回くらい」24%、「月1回以下の頻度だが、たまにする」22%であった。学校での排便を我慢したことがある小学生は50%だった。

 学校で排便することに抵抗を感じている子どもは59%で、2014年調査からほとんど変わっていない。抵抗を感じる理由の上位2項目は過去の調査と同様に「恥ずかしい」57%、「落ち着かない」48%だったが、「休み時間が短い」27%が2016年調査の6位から3位へと順位を上げている。一方、「からかわれそう」「トイレが汚い・くさい」「和式トイレが苦手」などの意識は少しずつ減少している。

 先生へのアンケートで「授業中にトイレに行く児童の数」を聞いたところ、低学年では「1日数人以上」が44%、「1日に1人程度」が30%と、休み時間内にトイレを間に合わせることが難しいようすがうかがえた。

 先生がトイレに感じている問題の1位は「普段の清掃ではなかなかキレイにならない」49%、2位「普段の清掃ではニオイが取れない」44%、3位「おしっこやウンチがトイレからよくはみ出している」43%、4位「古い」36%。いずれの項目でも和式中心校は、全体より10ポイント以上高かった。

 先生、児童ともトイレに望むことは「臭くないこと」「洋式トイレが増えること」など、おおむね同じ結果であった。新たな課題として、多目的トイレやジェンダーフリートイレの設置を望む声もあがっている。

 洋式トイレ中心の学校では22.6%がウォッシュレット、41.3%が手を使わずに流れるセンサーを導入していた。一方、和式トイレ中心の学校ではウォッシュレットは10.2%、センサーが16.3%と半分以下の導入率で、同じ公立小学校でも学校間のトイレ環境に格差が生じていることがわかった。和式トイレ中心の学校に今後の改修予定を聞いたところ、「数年以内に改修の予定がある」は16%、「改修の予定はない」が46%で、小学校のトイレ環境改善にはさらに時間がかかりそうだとしている。

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