日航機墜落から32年、事故の記憶を次世代へ

 520人が犠牲となった日航機墜落事故から12日で32年、区切りとなる三十三回忌を迎えます。事故の記憶を次の世代に引き継ごうと慰霊登山が行われました。
 11日朝、御巣鷹の尾根には慰霊登山を行う若者たちの姿がありました。群馬県藤岡市内の大学に通う学生と、藤岡青年会議所のメンバーです。

 32年前、520人が犠牲となった日航機墜落事故で、当時、藤岡市には遺体安置所が置かれました。当時のことを知らない人たちが増えるなか、事故を風化させてはならないと、青年会議所は2009年から慰霊登山を行っています。

 「藤岡に痛ましい歴史があるということと、命というものを私たちは語り継いでいかないといけない」(藤岡青年会議所 塚本浩史 理事長)

 参加した学生は・・・
 「来るまでは、事故が起きたという事実しか知らなかったんですけど、この場に来てみて、遺族の方の気持ちというのが、すごく伝わってきた」(群馬医療福祉大学 看護学部1年生)
 「すごく急な山で、こういうところに飛行機が落ちて、登山道がないなか、急なところを登って救助したと思うと、本当にすごいな」(群馬医療福祉大学 看護学部1年生)

 今年は仏教では「弔い上げ」とされる三十三回忌にあたり、節目の年です。この先、事故を知らない世代にどう引き継いでいくのかが課題となっています。

 「三十三回忌で節目ではあるんですけど、安全には終わりがないと思っていますので、逆に、この節目を1つの出発点にしたいなという気持ちでいます」(8・12連絡会 事務局長 美谷島邦子さん)

 このあと、事故のあった時刻に合わせて灯篭流しが行われます。(11日15:41)