【解説】モデルナとファイザーどちらを選べば良い?発熱・痛みの違いは?

【解説】モデルナとファイザーどちらを選べば良い?発熱・痛みの違いは?

【解説】モデルナとファイザーどちらを選べば良い?発熱・痛みの違いは?

 地域や年齢によって、モデルナ社製もしくはファイザー社製を事実上選ぶことが出来るワクチン。それぞれの副反応に関する研究なども進められていて、その「違い」も少しずつ分かってきた。発熱の違いは?痛みの違いは?またワクチン接種後のかゆみに対する対処法は?専門家に聞いた。

山内あゆ アナウンサー:

 ワクチンパスポートを持つことによって何が可能になるのか?

 現状は海外へ行く人を対象に7月26日から申請の受け付けを開始。窓口は自治体で、区役所などに必要な書類を持っていき紙で発行。無料で即日、発行してもらうこともできるようになるのではないかという。

 このワクチンパスポートについて、6月、経団連は、例えばこれを提示すれば、飲食店で割引を受けられたり、イベントに優先的に入場できるようにしてはどうかという国内での活用を提言していた。しかし現状、加藤官房長官はこうしたことが不当な差別や強制につながってはいけないという考え方から、あくまで海外へ行く人のために発行するのだということを今は強調している。

井上貴博 アナウンサー:

 この差別につながらない仕組み作りというのは、とても重要だと思うが、その上でワクチンパスポートという考え方は進めるべきと感じる。

田中ウルヴェ京さん:

 動ける人が動く、例えば今回のお店の話も、そして海外の観光の対策もそうだが、ワクチンパスポートがあることによって動ける人が動くということは大事。同時に、その不当な差別に対しては、例えばワクチンが受けられない方々には、簡易にPCR検査が受けられるなどの対策を作れるといいのでは。

山内アナ:

 では現在ワクチンの接種率、最新の数字はどのぐらいになっているのか。1回目が終わった人は29.6%、ほぼ3割。2回目を終えた人は17.8%(7月12日公表 首相官邸HP)。接種が進んでいるからこそ、素朴な疑問というのは増えてきているように感じる。

 まずはメーカーについて。「自治体のファイザーか職場のモデルナか、どっちにしようか迷う」という声がある。接種場所が自治体の個別接種などはファイザー社製、間隔は1回目と2回目の間が3週間。モデルナは職場接種で用いられ、間は4週間となっている。

 一体、差はあるのかどうか、松本先生に聞いた。医学的な評価は有効性・安全性ともに差はない。なので都合のいい方を接種するのが良いということ。

 では、副反応に関して違いはあるのか?こちらは順天堂大学などの研究による数値。1回目の接種の後、熱が出たという人、ファイザーの場合3.3%、モデルナの場合6.5%、ちょっとモデルナの方が多いが、10%以下。

 一方で、痛みはどうだったのか、ファイザーで92.6%、モデルナで87.3%、多くの人は腕の周りの痛み、腕自体の痛みというのを感じたことがわかっている。

ホラン千秋 キャスター:

 どちらも数%だが、松本さん、これは誤差の範囲というふうに見ておけばいいのか?

国際医療福祉大学 松本哲哉 教授:

 副反応だけをグループを分けてやったようなスタディ(研究)はない、基本的にはこれぐらいの数字の差であれば同じだと考えていい。

山内アナ:

 やはり気になるのは、副反応に関すること。まずは1回目に発熱があった、痛みがあった、副反応がつらかった、という人の疑問。「2回目の副反応はもっとつらいの?」

松本哲哉 教授:

 2回目が副反応が強くでやすいというのは残念ながらその通り。なので、もう2回目を接種してなんとなくの症状、例えばちょっと熱が出始めたり、何かだるさが出始めたりすれば、早めに解熱薬などを使って、その後ずっと我慢しないで、そういった薬を使って対処するというのでもいいのではないか。

山内アナ:

 では続いての疑問。1回目に副反応がなかった人、こんな疑問を持った。「何も反応ないけれども抗体はちゃんとできているのかな?」

松本哲哉 教授:

 私たちもワクチン接種した人たちの抗体価を測定したが、少なくともほとんどの方は副反応があるにしろないにしろ抗体はちゃんと上がっている。なので副反応がなかった人は抗体ができていないということはない、そこはあまり心配しなくていいのではないか。

山内アナ:

 また、接種部位が痒くなったという声も多く聞かれたんです。こんなときに「虫刺されの薬を塗って大丈夫?」

松本哲哉 教授:

 虫刺されのお薬っていうのは実際の痒み止め以外にもいろんな成分が入ってたりするので、炎症があるところに、そういうものをつけると、逆に腫れが強くなってしまう可能性もある。そういう意味ではむしろ先生に相談して処方してもらった薬か、いわゆる抗ヒスタミン剤、単独のお薬を使う方がいいでのはないか。

山内アナ:

 虫刺されの薬は避けた方がいい、アレルギーの薬などは抗ヒスタミン剤などがいいかもしれないということ。さらに鎮痛剤・解熱剤について、厚生労働省はこのように発表している。副反応に使ってもいい成分、アセトアミノフェンが入ってるものは大丈夫、イブプロフェンも大丈夫、ロキソプロフェンも大丈夫ということ。一時、アセトアミノフェンのものがかなり減ったけれども、イブプロフェンでもロキソプロフェンでも大丈夫という。

 海外の状況を見ていく。3回目の接種をする、ブースター接種という言葉がだんだん出てきた。ファイザーの場合は3回目を接種すると抗体レベルが上がったというような結果もあった。こうしたことからアメリカのファイザーがFDAに3回目の緊急使用許可を申請することにしている。また、接種が進んでいるイスラエルでは持病などで免疫力が低下している大人に対して3回目の接種を始めると発表。私たちとしては、毎年ワクチン接種するようになるのかなという疑問もある。

松本哲哉 教授:

 例えばイスラエルではもう既に昨年の12月ぐらいからワクチン接種が始まっていて、半年ぐらい経っている中でだんだん変異株の影響なのか、もう感染者数が増えてきているということで、3回目の接種が現実味を帯びている。なので、抗体価が下がれば当然ブースター効果で3回目の接種というのがあるが、ただ、ファイザーは申請しているもののまだ本当にそれがどれぐらいの効果が出せるのか、どれぐらいの期間でやったらいいのかという科学的なデータがない。そういったことを踏まえて、日本でも3回目の接種をやるとすれば、承認を得た上での3回目の接種というのはまだ先になるんじゃないかと思う。

井上アナ:

 少なくともワクチンが半年は持つと考えていいのか?

松本哲哉 教授:

 基本的には半年は持つと思う。変異株に関しても基本的に半年ぐらいは持つと思うが、ただ抗体価が下がってきたときにどんな変異株が出てくるのかによって、また状況が変わってくるんじゃないかと思う。

(12日17:11)