美智子さま 初孫・眞子さまの門出に「お別れはお寂しいこと」

美智子さま 初孫・眞子さまの門出に「お別れはお寂しいこと」

美智子さま 初孫・眞子さまの門出に「お別れはお寂しいこと」

秋篠宮家の長女・眞子さまが10月26日に小室圭さんと婚姻届けを提出し、記者会見に臨まれる。2017年9月に婚約内定の会見を行ってから丸4年。「結婚」がいよいよ現実のものとなる。

眞子さまは19日に宮中三殿を私的に参拝し、結婚の報告をされた。通例の皇族女性の結婚の儀式が行われたならば、「賢所皇霊殿神殿に謁するの儀」として、眞子さまは髪をおすべらかしに結い、十二単で昇殿し、参列者が見守る中、拝礼されるはずだった。

私的の拝礼は洋装だった。小雨の降る肌寒い中、さびしいものだったが、眞子さまからは静かな決意が感じられた。

■初孫・眞子さまの成長を見守ってこられた美智子さま

2017年の年末に小室さんの母親と元婚約者の金銭トラブルが明らかになり、翌年の8月に小室圭さんがアメリカに渡ってしまった。この問題は何も解決せず、報道も沈静化しないまま、現在にいたっている。

この間、眞子さまの祖父母にあたる上皇ご夫妻は結婚を巡る動きについて、頑なに沈黙を守られてきた。側近によると上皇ご夫妻にとって初孫の眞子さまを、特に上皇后・美智子さまがとても小さい時からかわいらしく思われ慈しみをもって見守ってこられてきたという。

美智子さまは眞子さまについてたびたび歌に詠まれている。

「春の光溢るる野辺の柔かき草生(くさふ)の上にみどり児を置く」

これは眞子さまが誕生された翌年の1992年(平成4年)、眞子さまの誕生を喜ばれる気持ちを詠まれたものだ。2000年(平成12年)には

「幼な児の草ふみ分けて行きし跡けもの道にも似つつ愛(かな)しき」

と、眞子さまと佳子さまが御所のお庭で遊ばれる様子を詠まれている。さらに2005年(平成17年)には

「牧の道銀輪の少女ふり返りもの言へど笑ふ声のみ聞こゆ」

と、御料牧場で自転車で先を行った眞子さまが振り返って何かを話している。楽しそうに笑う声のみが聞こえるようすを詠んだものだという。

上皇后さまの御歌の素晴らしさはよく知られているが、いずれも眞子さまの成長を喜び、いとおしく思う気持ちが溢れている。その初孫の眞子さまが複雑性PTSDの診断を受けているとのことについて、上皇ご夫妻は大変心配されているという。

■内親王として懸命に公務担われた眞子さま 何も持たぬ門出

眞子さまは皇族の数が減少する中、内親王として公務に励まれてきた。皇室の大きな仕事である海外諸国との友好親善にも尽くされた。2015年に初の海外訪問としてエルサルバドルとホンジュラスを訪れた後、2019年まで中南米を中心に毎年海外を訪問された。驚くべきはそのハードスケジュールで、たとえば2018年のブラジル訪問は15日間で14都市を陸路や航空機で回り、日系人の移住110年の記念行事などに出席された。時差もあり、若い皇族でなければ体力的に難しい日程を、眞子さまは笑顔で務められた。

皇族には、戸籍も住民票もない。選挙権も被選挙権も無い。職業選択の自由、言論の自由もほぼ無いなど基本的人権が制限されている。皇室に生まれた内親王として、国民のために懸命に公務を担われてきた。その眞子さまが、結婚するにあたり、儀式も行事もなく、一時金も支給されないまま皇室を離れられるのだ。

■美智子さま、眞子さまへの思い「お別れはお寂しいこと」

美智子さまは、初孫の眞子さまの幸せを願われているに違いない。しかし10月20に誕生日を迎えられた美智子さまのお気持ちについて「お別れはお寂しいこと」という側近の拝察のみが発表された。

25日に眞子さまは上皇ご夫妻に結婚のあいさつをされる。美智子さまは、愛する孫娘にどんな言葉をかけられるのだろう。

(TBS報道局解説委員 牧嶋博子)