消費者に見極められる?全国食品「産地偽装問題」の巧妙すぎる手口とは?

消費者に見極められる?全国食品「産地偽装問題」の巧妙すぎる手口とは?

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 食への信頼を一気に失墜させる食品偽装問題。この2月、ついに逮捕者が出る事件が発生した。

「中国産のワカメを鳴門産と偽って販売したとして、静岡市の食品販売会社の社長ら3人が逮捕されました。食品の産地偽装事件では、このように外国産を国産と偽るケースが目立ちますね」(全国紙社会部記者)

 現在、熊本県産アサリの産地偽装問題が大きく報じられているが、これは、あくまで氷山の一角だという。

「熊本県産アサリの偽装問題の場合、規模が大きく、組織的かつ継続的に行われたために、注目されたに過ぎません。食品の産地偽装は、もはや“定例行事”のように年に数回、必ず発覚しています」(前同)

 では、どのような手口で偽装が行われるのだろうか。『食政策センタービジョン21』を主宰する安田節子氏が指摘する。

「まず第一に“畜養”という制度が悪用されていることが、問題ですね」

 食品表示法には、『輸入品は原産国名を表示する』という規定がある一方、水産物には例外規定があり、2か所以上で育てられた場合、育った期間が長い場所を原産地として表示することが認められている。

「これを業界では、“長いところルール”と呼び、外国産の水産物を国内で育てることを畜養というんですが、熊本産アサリの件は、この制度を悪用したものでした」(業界紙記者)

 中国産や韓国産のアサリを熊本産とする手口は、実に巧妙だ。

「まず、中国などから輸入されるアサリは、下関港で陸揚げされ、そこから熊本の海に運ばれて畜養されるわけですが、これはあくまで建前です。水産物の卸販売会社などが外国での生育期間を短く書き換えた証明書を出すように仕入れ先へ依頼し、国外より国内で育った期間のほうが長いように書類上、整えていたようです」(地方紙記者)

 こうした悪習が組織的に行われるうちに、卸業者らの感覚が麻痺していったようだ。

「ついに、畜養すら行わないようになったようです。下関の税関を通った後、外国産のアサリが熊本を通過すらせずに、全国に出荷されるようになりました。熊本県によると、産地偽
装の疑いのあるアサリのうち、まがりなりにも畜養が行われたのは2割。残る8割は“純中国産”とのことです」(前同)

 現在発売中の『週刊大衆』3月7日号では、このほかにも過去に全国で発生した食品偽装問題を紹介している。

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