永井豪「僕が描きたかったキューティーハニーが、そのままそこにいる」〜『CUTIE HONEY-TEARS-』を語る!!

永井豪「僕が描きたかったキューティーハニーが、そのままそこにいる」〜『CUTIE HONEY-TEARS-』を語る!!

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 僕らの永遠の憧れ・キューティーハニーが実写版で帰ってくる! 主演は、マルチな才能で人気爆裂中の西内まりやだ。今回は、なんとキューティーハニーの原作者・永井豪先生がニューハニーの魅力を含めインタビューに答えてくれた!

『デビルマン』『マジンガーZ』『ハレンチ学園』『ゲッターロボ』『あばしり一家』……おっといけない。顔は隠しているが、なぜかそれ以外はすべてモロ出しの『けっこう仮面』を忘れているではないか!

 とにかく、ありとあらゆるジャンルの作品で、我々の心を熱くしてくれた永井豪先生。その先生の代表作中の代表作『キューティーハニー』が再び、実写版の映画として我らの前に帰って来る。

「映画ファンとしては、“映画”と聞いただけでもう、ワクワクしちゃうところがあって(笑)。企画にOKを出した段階で、僕の作品ではあるんだけど、僕のものじゃない。出来上がったものは、映画だろうがアニメだろうが、すべて監督、キャスト、スタッフの方のものなので、僕は単純に楽しんでいます」(永井豪)

 注文は一切つけない?

「あーしてほしい。こーしてほしいというのは、一度も言ったことがないですね。注文をつけて、僕の色に寄せることはできるかもしれないけど、それをすると本来、自由であるべきはずの作品づくりが窮屈になってしまうかもしれない。それって、嫌じゃないですか。だから毎回、お好きに料理してくださいという気持ちで、出来上がりを楽しみにしているんです」(前同)

 なるほど。今回、“これまでにない新しいハニー”が誕生したのは、こんな理由が隠されていたのだ。

「西内まりやさんがハニーを演じると聞いた時から、すごくいい作品になるかも!? という予感があって。スタイルもいいし、立ち姿がすごくきれいな方ですからね。ただ、想像以上って言ったら失礼ですけど、アクションもすごく決まっているし、外国映画のヒロインに負けないかっこよさがあって。映画ファンとしてはもちろん、原作者としても嬉しい限りです!」(同)

 満面の笑みとは、こういう笑顔のことを言うのだろう。何度も後ろに貼ってあるポスターを振り返る永井豪先生の顔は、トロトロに蕩けていた。しかも、今回の映画『CUTIE  HONEY-TEARS-』には、自らキャストのひとりとして出演もしているから、さらに嬉しさが増しているのかも!?

「いやぁ。僕が出たのは1シーンですから(苦笑)。でも、その1シーンを撮るために、上から、下から、斜めから、横から……何度も撮り直して。監督のそのこだわりが、みんなにも伝わって、こんなにいい映画になったんだと思います」

 この名作『キューティーハニー』は、どんな背景があって生まれてきたのだろうか。先生に聞いてみると……。

「どれかひとつと言われると困るんですけど、映画やドラマ、コミック……ありとあらゆるものを見ていて。それが頭の中で熟成されて、あるときポンと浮かんでくる。『マジンガーZ』は、横山光輝先生の『鉄人28号』に触発された部分があると思うし、ハニーの場合は、手塚治虫先生の『リボンの騎士』『鉄腕アトム』がベースにあるような気もするし……。えっ、デビルマン? うーん、何だろう!? あれは自分でもよく分からない(笑)」

 当時のプロデューサーから、“次は、色っぽいものを”というオファーによってスイッチが入り、頭の中の記憶の欠片が、かき回され、醸成して生まれたのが『キューティーハニー』なのだ。そして、主人公のハニーは、男5人兄弟で育った永井豪先生にとって究極の女性像なのだという。少女のままの姿で永遠に美しく、母のように自愛に満ちて優しい。男がピンチになると助けてくれる存在だ。

「西内まりやさんのハニーは、クールでかっこよくて、でも、素顔はすごく健気で優しい。しかも、ただごとじゃないほど強い! 胸元を覆った黒のバトルスーツに、ちょっと物足りなさを感じるハニーファンもいるかもしれませんが(苦笑)、僕が描きたかったハニーが、そのままそこにいる感じでしたね」

 AI(人工知能)に支配された漆黒の世界。心が張り裂けそうな哀しみから、仲間のために立ち上がる西内ハニー……。

「とにかくラストが感動的で。もう内容は完璧です。ただ……」

 ただ? 何でしょう?

「ひとつだけ注文があるとすれば、続編が見たい! それくらい、いい映画です!!」

 早くも続きが待ち切れない永井先生でなのであった!

永井豪 ながい・ごう
1945年、石川県輪島市生まれ。1967年に「目明しポリ吉」でデビュー。以降、「ハレンチ学園」「マジンガーZ」「デビルマン」「キューティーハニー」など数々のヒット作を世に送り出す。その作品の多くは海外でも高く評価され、国や世代を超えた幅広い読者層に支持され続けている

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