都内でも変異型が急増、直近は3割超え…「関西で起きていることが来月には東京で」

都内でも変異型が急増、直近は3割超え…「関西で起きていることが来月には東京で」

都内で変異型急増 直近3割超

都内でも変異型が急増、直近は3割超え…「関西で起きていることが来月には東京で」

初の緊急事態宣言発令から1年、マスクを着けて通勤する会社員ら(7日、東京都千代田区で)=横山就平撮影

 東京都内では感染力が強いとされる変異ウイルスの検出割合が急上昇している。都健康安全研究センター(健安研)によると、3月上旬の1週間は1割未満だったが、4月4日までの1週間では3割を超えている。

 健安研は、変異ウイルスの感染者や感染した可能性の高い人の検体を都内各保健所から引き受け、検査している。健安研の検査で見つかる変異ウイルスは1月以降、ワクチンの効果が下がる可能性のある「E484K」と呼ばれる変異を起こしたものが主流だった。3月中に検査した検体のうち、E484Kの変異ウイルスは4〜6割を占めていた。

 一方、3月中旬以降は「N501Y」という変異が生じたウイルスの検出例が増加。関西圏で広がっている英国型、ブラジル型、南アフリカ型の変異ウイルスで、従来型よりも感染力が高いと指摘されている。4月4日までの1週間では、検査件数全体の32・3%を占めるに至った。都内で今後、N501Yが広がれば、5月にも1日の新規感染者が1500人近くに達するとの推計も出ている。

 国立感染症研究所(感染研)は、新型コロナの感染者の中で変異ウイルスの感染者が占める割合が、4月初めの時点で関西では約70%、首都圏では約10%と推定されると分析している。5月前半には、首都圏で変異ウイルスの感染者が7割に上るとの見通しも示しており、感染研の脇田隆字所長は「変異ウイルスの感染者が増えれば、感染拡大の速度が上がる恐れがある。5月ごろには、現在関西で起きていることが東京でも起きると警戒する必要がある」と話している。

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