「入院率」を感染状況の新しい指標に…分科会了承

 新型コロナウイルス対策を検討する政府の対策分科会は8日、感染拡大を抑えるため、感染状況を把握する指標の見直しを大筋で了承した。新たに感染者の「入院率」を指標に加え、医療の逼迫(ひっぱく)状況を判断する。

 入院率は、病院、自宅、宿泊施設で療養する人全体に占める入院患者の割合を指す。第3波では、感染が拡大した東京などで入院が必要な人が自宅待機となるケースが多かった。過去のデータから、入院率が40%以下になるケースは病床が逼迫していると分析。新たな指標として、入院率25%以下は最も深刻な「ステージ4」、40%以下は「ステージ3」とした。

 従来の指標も一部を見直す。感染拡大した自治体の過去のデータなどから、10万人あたりの療養者数の指標を変更。PCR検査の陽性率についても、過去の実績からステージ3と4の違いを明確にし、ステージ3で5%以上、ステージ4で10%以上とした。

 また、感染拡大の端緒を把握するため「年齢別の新規感染者数」や「歓楽街の夜間滞留人口」を新指標として提案し、政府や自治体での活用を求めた。感染拡大が始まる時期に若者を中心に感染が広がったり、歓楽街の人出が増えたりする傾向を重視した。

■指標の主な変更点

(カッコ内は旧指標)

 ▽ステージ3

 入院率 40%以下(新)

 療養者 10万人あたり20人以上(15人以上)

 PCR陽性率 5%以上(10%以上)

 ▽ステージ4

 入院率 25%以下(新)

 療養者 10万人あたり30人以上(25人以上)

 PCR陽性率 10%以上(変更なし)

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