クラスターは高齢者施設でゼロ、大学運動部での発生目立つ…接種進み年代層に変化

クラスターは高齢者施設でゼロ、大学運動部での発生目立つ…接種進み年代層に変化

(写真:読売新聞)

 新型コロナウイルス感染の「第5波」に入り、埼玉県内の感染者の年代別割合に変化が生じている。第4波までは60歳代以上の高齢者が2割強に上っていたが、6月以降に本格化したワクチン接種の効果もあり、第5波では1割弱に減少。一方、感染者の9割強は50歳代以下が占めるようになり、特に20歳代の若者の割合が急増している。クラスター(感染集団)も高齢者福祉施設ではゼロとなり、大学運動部などでの発生が目立つようになった。県は、若者をターゲットにした対策を迫られている。

■若者急増 感染対策を

 1日あたりの感染者数は、第3波のピークの1月16日では582人に上り、うち60歳代以上は126人と、2割を超えていた。第4波の5月2日(290人)でも同様の傾向がみられた。しかし、第5波の7月15日では、60歳代以上の感染者は全体328人のうち27人と、1割を切った。重症化リスクの高い高齢者の感染が抑えられているため、重症者も7月21日時点で27人と、低水準を保っている。

 高齢感染者が減少した要因としては、ワクチン接種が進んだことや、県などが高齢者施設の職員にPCR検査を大々的に実施し、早期に陽性者を発見してきたことが考えられる。

 これに対し、50歳代以下の感染者は第4波までは全体の8割を切っていたが、第5波では全体の9割を超えるようになった。感染力が強いとされるインド変異型(デルタ型)が流行する中で、この世代はワクチン接種が十分進んでいない。特に20歳代以下の若者ではもともと重症化するケースが少なかったこともあり、ワクチン接種を含めた感染対策への関心が高齢者より低いことも、感染者増につながったとみられる。

 20日からは重点措置が20市町に拡大したが、県民には重点措置の度重なる延長による「コロナ慣れ」「自粛疲れ」の傾向がみられ、同日夜の専門家会議では委員から「若者になかなかメッセージが伝わらない」との声も上がった。

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