JR電車内に3時間足止め、トイレ紙の提供呼びかける放送も…深夜にようやく誘導

JR電車内に3時間足止め、トイレ紙の提供呼びかける放送も…深夜にようやく誘導

列車から降り、JR灘駅に向かって線路上を歩く乗客(20日午前0時22分、神戸市で)=枡田直也撮影

 19日午後8時35分頃、神戸市灘区のJR東海道線摩耶駅で、信号トラブルが起き、西明石―京都駅間の上下線で終日列車の運転を見合わせた。この影響で神戸市内の摩耶―灘駅間を走行中の米原発播州赤穂行き下り新快速電車(12両、乗客約1200人)と、三ノ宮―灘駅間を走っていた姫路発野洲行き上り快速電車(8両、乗客約500人)が停車。乗客は約3時間車内にとどまった後、午後11時過ぎからJR西日本の係員の誘導を受け、線路を歩くなどしてそれぞれ摩耶駅、灘駅に移動した。

 JR西によると、信号機を制御する装置が故障したといい、20日午前1時50分頃に復旧した。このトラブルで上下47本が運休、同52本が遅れ、約2万8000人に影響が出た。

 乗客を長時間車内にとどめたことについて、JR西は「運転再開の可能性があり、車内で待ってもらう判断をした」としている。

■「乗客ないがしろ」の声

 帰宅途中に列車に長時間閉じ込められた乗客らは疲れ切った様子で、JR西日本の対応への不満を口にした。

 大阪駅から新快速に乗車して兵庫県加古川市の自宅に帰る途中だったという会社員男性(54)は、日付が変わったころにようやく摩耶駅にたどり着き、「JRからの状況の説明が足りず、乗客を降ろす判断も遅かったのではないか」とあきれた様子で話した。

 男性らによると、車内は会社員らで混雑し、立ったままの人もいた。トイレは紙切れとなり、放送で提供が呼びかけられ、乗客同士でポケットティッシュを融通し合っていたという。

 快速電車から降りて歩き、20日午前0時頃に灘駅に着いた神戸市のアルバイト女性(32)は「代わりの交通手段がない時間になって外に出された。乗客をないがしろにする対応だ」と憤っていた。

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