製作から10年以上、「おくりびと」が中国で異例のヒット…コロナ禍で死生観に支持?

製作から10年以上、「おくりびと」が中国で異例のヒット…コロナ禍で死生観に支持?

映画「おくりびと」(c)2008映画「おくりびと」製作委員会

 亡くなった人の遺体を清め、棺に入れる納棺師を描き、米アカデミー賞外国語映画賞に輝いた映画「おくりびと」(滝田洋二郎監督)が中国で公開され、ヒットを記録している。日本公開は2008年。権利元の松竹の担当者は「新作ではないのにヒットするのは珍しい」と驚いている。

 同作は、中国国内でテレビ放送や配信を通じて見られていたが、劇場公開は初めて。4K修復版として10月29日に全土で公開され、初週興行収入ランキング3位となった。中国での日本映画は、宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」などのアニメ作品のほか、カンヌ国際映画祭最高賞に輝いた「万引き家族」がヒットしてきたが、製作後10年以上経過した作品のヒットは異例だという。

 SNSを通じて評判が広まっており、松竹の担当者は「コロナ禍で、人の生死にかかわる作品の世界観が、文化を超えて中国の観客の心を打ったのでは」と話す。滝田監督は「時や国を越えてこの作品が多くの方に受け入れていただいたのであるならば、映画冥利(みょうり)監督冥利に尽きます」とコメントした。

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