辞職表明の木下都議、決断まで4か月余り「議員活動で結果出したかった」…免許取得は否定

辞職表明の木下都議、決断まで4か月余り「議員活動で結果出したかった」…免許取得は否定

記者会見で辞職を表明し、頭を下げて陳謝する木下富美子都議(22日午後、東京都庁で)=菅野靖撮影

 東京都議選期間中の7月に人身事故を起こすなど、無免許運転を繰り返したとして、東京地検から道路交通法違反(無免許運転)で在宅起訴された木下富美子都議(55)が22日、都庁で記者会見を開いた。木下都議は「全ては過ちを犯した私の責任。支援者と話し、小池(百合子)知事の助言を踏まえて深く考え、議員の職を辞する決断をした」と述べ、同日夜、都議会の三宅茂樹議長に辞表を提出し、受理された。

 木下都議の事故は当選後に発覚。今年5〜7月に計7回無免許で乗用車を運転していたとして、今月19日に在宅起訴されていた。

 記者会見で木下都議は「交通法規に対する順法精神が弛緩(しかん)しており、申し訳なく思う」と陳謝。今後は運転免許を取得しないと表明した。事故をただちに公表しなかったことについては「警察の聴取に応じ、保険会社に連絡したことで、対応が済んだと思い込んでしまった。冷静な判断ができず、隠す意図はなかった」と釈明した。ただ、無免許運転を繰り返した動機などは「裁判に影響があるので、この場で説明できない」として答えなかった。

 木下都議は当選後、11月9日に初登庁するまで議会を長期欠席。議会は辞職勧告を2度決議していた。辞職の決断までに問題発覚から4か月余りを要したことについて「罪を償い、議員活動の中で結果を出していきたいと思っていた。体調不良と刑事訴追の可能性があって悩み、有権者の皆様への説明が足りない状態が続いてしまった」と語った。この間の議員報酬は女性や子供を支援する団体に寄付したとしたが、名称は明かさなかった。今月9日に所属する委員会出席のために初登庁した11月分の報酬などの扱いについては「まだ決めていない」とした。

 一方、初登庁時に他の都議の反発で委員会が開かれなかったことについて、「議員として十分に仕事をさせてもらえず、理不尽な現実に悩んだ」と議会側を批判。同席した弁護士も「議員を無視するような議会の様子を見ていると、いじめの構造と同じに思えてならない」などと述べた。

 木下都議は今回の都議選に地域政党「都民ファーストの会」の公認候補として、定数5の板橋区選挙区で立候補。3番目の票を得て再選したが、一連の問題発覚後に都民ファから除名されている。木下都議は記者会見前、都民ファの特別顧問を務める小池知事と知事室で面会したことを明らかにし、「いったん退いて事故の解決に専念すべきだと助言された。お叱りもあったが親身に考えてくださった」などと話した。

 一方、小池知事は前日21日に「今の状況を理解できない人ではないと考えており、出処進退を自ら決すると確信している」と語っていた。

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