火事で死亡の小学生兄弟、大の野球好きで仲良し…大阪の公園で発見の伯父を殺人・放火容疑で逮捕

火事で死亡の小学生兄弟、大の野球好きで仲良し…大阪の公園で発見の伯父を殺人・放火容疑で逮捕

2人死亡火災 伯父に逮捕状

火事で死亡の小学生兄弟、大の野球好きで仲良し…大阪の公園で発見の伯父を殺人・放火容疑で逮捕

住宅が全焼し、2人の遺体が見つかった火災現場(11月22日)

 兵庫県稲美町で住宅が全焼し、小学生の兄弟とみられる2人の遺体が見つかった事件で、県警は24日、兄弟の伯父で、同居していた無職松尾留与(とめよ)容疑者(51)を殺人と現住建造物等放火容疑で逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。松尾容疑者は出火後に所在不明になっていたが、同日午後、大阪市内で発見された。

 県警は同日、2人の遺体について、身元はこの家に住む小学6年の松尾侑城(ゆうき)君(12)と弟で小学1年の真輝(まさき)君(7)と確認されたと発表した。死因はいずれも急性一酸化炭素中毒だった。

 発表では、松尾容疑者は19日午後11時35〜40分頃、稲美町岡の自宅に放火して全焼させ、就寝中だった兄弟を殺害した疑い。

 松尾容疑者は出火後、所在が分からなくなっていたが、県警の捜査員が24日午後1時頃、現場から東に約55キロ離れた大阪市北区の扇町公園のベンチに一人で座っているのを見つけた。数年前まで大阪方面で仕事をしていたとの情報があり、県警が関係先を捜していた。発見当時、松尾容疑者は数千円を所持していた。

 火災が起きた家は、亡くなった兄弟と両親、母親の兄で兄弟の伯父にあたる松尾容疑者の5人が暮らしていた。松尾容疑者はほとんど外出せずに部屋にこもり、近所との交流もなく、亡くなった兄弟や両親ともあまり接触はなかったという。

 出火当時、両親は外出中で、兄弟と松尾容疑者が家にいたとみられる。捜査関係者によると、焼け跡の布団の燃え残りから、ガソリン成分が検出されていた。

■野球好きの2人

 亡くなった侑城君と真輝君は、仲の良い兄弟として知られていた。

 「ボール遊びをたくさんしたのに……」。侑城君の同級生の男児(11)は、必死に涙をこらえた。男児の祖母は「(侑城君は)おとなしい孫と仲良くしてくれた。弟の面倒もよくみて、優しい子だったのに、なぜこんなことに」と声を震わせた。

 兄弟は大の野球好きで、阪神タイガースの帽子をかぶって自宅前で遊ぶ姿がよく目撃されていた。近くに住む男性(72)は「真輝君が『お兄ちゃん』と言いながら、侑城君の後ろをいつも追いかけていた」と振り返る。

 2017年8月の稲美町広報誌の子ども紹介コーナーには、バットとグラブを持つ2人の写真が掲載され、両親らの「いつまでも元気に仲良く!!」というメッセージが添えられていた。

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