くりくり目の楓浜、すくすく成長…遊び上手で探検好き

くりくり目の楓浜、すくすく成長…遊び上手で探検好き

屋外運動場で、楓浜の世話をする陣内さん(19日、和歌山県白浜町で)=清水美穂撮影

 22日で1歳を迎えた雌のジャイアントパンダの赤ちゃん「楓浜(フウヒン)」。誕生から成長を近くで見てきた白浜町の「アドベンチャーワールド(AW)」の飼育スタッフ・陣内郁佳(じんのうちあやか)さん(33)に楓浜への思いを聞いた。(豊嶋茉莉)

■コロナ下の出産

 ジャイアントパンダの飼育スタッフになって赤ちゃんが生まれるのを見守ったのは楓浜が初めてでした。

 新型コロナウイルスの感染防止のために二つのチームに分かれ、接触を避けてきました。出産の際には、これまで応援に来てくれていた中国人スタッフがコロナ禍で来日できませんでした。それでも中国とオンラインで会議したり、過去の出産時のデータを集めたりして、できる限りの準備をして臨みました。

 2020年11月22日は午前5時頃からスタッフ全員が集まり、「まだかな」とその瞬間を待ちました。開園後の午前11時50分。別室のモニターでは産声は聞こえませんでしたが「生まれた!」とわかるくらい元気で、すぐにお母さんの良浜(ラウヒン)(21歳)も抱っこして世話を始めたので安心しました。

■くりくりの目は母譲り?

 AWの雌の赤ちゃんパンダはおてんばで、楓浜はその中でも「ずぶとい」ような気がします。彩浜(サイヒン)(3歳)が小さい時は屋外運動場の溝を怖がって眺めていましたが、楓浜はすぐに探検していました。新しい遊具を贈っても怖がらず、すぐに自分なりの遊び方を見つけてくれるのでうれしいですね。

 耳の形や鼻は、お父さんの永明(エイメイ)(29歳)の小さい頃に似ています。目の周りの「アイパッチ」と呼んでいる黒い部分の跳ね上がり方は双子の桜浜(オウヒン)・桃浜(トウヒン)(6歳)みたいです。

 最近は頭の上の毛が伸びてきたので、結浜(ユイヒン)(5歳)みたいに毛先がとがるかもしれません。目がくりくりなのはお母さん譲りでしょうか。良浜の子どもは成長して母の面影が出てくることが多いです。

■健康願う

 コロナ禍で楓浜をなかなか公開できず、公開が始まっても人数制限が続きました。幼い時は一瞬で、良浜が母として頑張るところも本当は見てもらいたかったです。その分、SNSでの発信回数を増やしました。生後間もない頃は1日に何回も体温を測って、排せつもスタッフがサポートすることも多かったですが、今ではスタッフが手をかけることは少なくなりました。私たちスタッフが関わる時間は短くなりましたが、良浜がしっかりと子育てしてくれており、何より楓浜の成長をうれしく思います。

 楓浜も将来はお母さんになるかもしれません。その時にどう子育てをしたらいいのかを良浜から学んでもらうために、スタッフは全力でサポートしています。楓浜は病気やけがもせず、元気いっぱいに育っているので、これからも健やかでいてほしいですね。

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