気分は学生運動の闘士や苦学生、風変わりなカラオケ店…昭和の青春に浸れます

 京都大吉田キャンパス(左京区)近くに、昭和の学生生活をイメージした部屋を備えた風変わりなカラオケ店が現れた。学生運動の闘士や苦学生の気分を味わってもらう趣向だ。(三味寛弥)

 全国チェーン「ジャンボカラオケ広場」を運営するTOAI(中京区)が先月、出店した。全30室の半分ほどは、様々なコンセプトに応じた部屋にしている。

 「熱烈!集会ルーム」には立て看板が置かれ、壁には「不当なマイク占有を許すな」と落書きがある。京大のシンボル・時計台が占拠された1960年代の学生運動をほうふつとさせる。

 備え付けのヘルメットをかぶり、拡声機ではやりのJポップを歌っていた京大法学部4年生(23)は「レトロな世界観が新鮮で思わず熱がこもった。コロナでやり場のない感情を発散できて爽快」と興奮していた。

 一方、「京大生のたまり場」は4畳半の畳部屋。ちゃぶ台と座布団、片隅にはギターも。狭いアパートに同棲(どうせい)する恋人たちを歌った70年代の「4畳半フォーク」の世界にいるようだ。

 企画したのは京大卒の新入社員中田優作さん(25)。コロナ禍で外出や旅行があまりできなかった経験から、「学生がふらっと訪れて刺激を味わえる空間に」と提案。本物に近づけるため、立て看板の製作経験がある学生にも協力を求めた。

 ほかにも、手元の端末でクイズを楽しむ「京大王クイズルーム」、快適に勉強できる「哲学の部屋」など趣向を凝らす。かつて学生だったお年寄りの利用もあるといい、中田さんは「今の学生には面白い、年を重ねた人には懐かしい空間で、それぞれの青春のメロディーを歌ってほしい」と話す。

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