丸刈り強制で不登校に、済々黌元生徒が賠償1円求め提訴

 熊本県立済々黌(せいせいこう)高(熊本市)で、丸刈りを強制されるなどしてうつ状態になり、退学を余儀なくされたとして、元男子生徒が熊本県を相手取り、1円の損害賠償を求めて熊本地裁に提訴した。2日に第1回口頭弁論があり、県側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。

 同高は、1882年(明治15年)創立の伝統校。訴状では、元男子生徒は2017年4月、入部したソフトテニス部の3年生部員から強制的に丸刈りにされたり、応援団に校歌を歌わせられるなどした。うつ状態となって不登校になり、翌年退学したと主張している。原告側は「学校が対策を講じなかった。安全配慮義務違反にあたる」などと訴えている。

 原告側の代理人弁護士は「賠償金が目的ではなく、問題提起だ」と説明。県側は「丸刈りについては調査中で、校歌指導は学校の伝統として適切な対応だった。元生徒の不登校や退学との間に因果関係は薄いのではないか」と反論している。

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