「女性関係で恨みあった」立てこもりの刃物男逮捕、女性人質は保護

「女性関係で恨みあった」立てこもりの刃物男逮捕、女性人質は保護

「上田コールド」本社で、様子をうかがう島根県警の捜査員(15日午前6時45分、島根県出雲市で)=金沢修撮影

 島根県出雲市神西沖(じんざいおき)町の運送会社「上田コールド」本社に刃物を持った男が立てこもった事件で、男は県警の捜査員の説得に応じ、15日朝、人質の40歳代の女性従業員を約18時間ぶりに解放した。女性にけがはなかった。県警は男を監禁容疑で現行犯逮捕した。男は20歳代とみられ、捜査員に「会社の関係者に恨みがある」などと話したという。

 県警などによると、男は14日午後2時20分頃、本社に侵入し、「立てこもりたい。外に出ろ」などと指示。本社にいた女性従業員1人を人質に取り、ほかの複数の従業員は全員、社外に出された。

 女性は本社2階の会議室に閉じ込められていたが、食事やトイレは認められていたという。男は会議室に出たり入ったりしていた。男は廊下に出た際は、対面で説得にあたる捜査員に「社長に会わせろ」などと要求していたが、終始落ち着いた様子だったという。

 15日午前8時25分頃、男に解放されて自力で1階まで下りてきた女性を捜査員が保護し、男を現行犯逮捕した。男は出雲署に移送され、大勢の捜査員に囲まれて、フードをかぶった状態で同署内に入った。

 男は、同社の従業員や取引先ではなく、人質の女性との面識はないとみられる。立てこもった際に、「会社の関係者に女性関係で恨みがあった」と話していたといい、県警は社長を含む従業員との関係を調べている。

 人質保護まで長時間かかったことについて、県警捜査1課の原哲朗次長は「警察官の位置から人質の姿が見えず、安全を確保できなかったので、慎重に対応した」と説明した。

 事件現場近くにある出雲市立神西小では15日午前8時前から、児童が保護者やボランティアらに付き添われながら集団登校した。容疑者逮捕の一報が伝わり、内藤満久校長は「時間はかかったが、解決して良かった。これで児童も安心して登下校できる」と話した。

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