死亡事故前の映像を再生したら…信号無視9回・どなり声・他車に急接近

死亡事故前の映像を再生したら…信号無視9回・どなり声・他車に急接近

前部が大破した石坂被告の車。被害者の車はシートで覆われた(4月15日、吉岡町で)

 群馬県吉岡町で4月、追突された軽乗用車が炎上して男女2人が死亡した事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死アルコール等影響発覚免脱)と道交法違反(ひき逃げ)に問われた渋川市渋川、運転代行業石坂太一被告(28)の初公判が30日、前橋地裁(水上周裁判長)であった。罪状認否で石坂被告は男性を死亡させた点を留保し、ほかの起訴事実を認めた。

 起訴状によると、石坂被告は4月15日未明、吉岡町上野田の県道で乗用車を運転し、軽乗用車に追突。渋川市中郷、パート桜井初江さん(51)と、同居の会社員鳥越俊彦さん(50)を死亡させ、飲酒運転の発覚を免れようと逃走したとされる。

 検察側は冒頭陳述などで、石坂被告が前日夜に6時間半、知人と飲食店3店をはしごし、ブランデーや焼酎水割りなど10杯以上を飲んだと説明。現場200メートル手前で車内に落とした携帯電話を拾うため、前方の注意を怠って追突したと指摘した。事故前には時速130キロの猛スピードを出していたとして、被告の車内のドライブレコーダーの映像(約14分間)も再生した。

 映像では、石坂被告が高崎市内の駐車場を出る場面で始まり、気分が悪いのか、嘔吐(おうと)するような声を出したり、携帯電話で約5分間、通話先にどなったりする様子が流れた。その後、速度をぐんぐん上げ、クラクションを鳴らしてほぼ減速せずに9回、赤信号を無視。前の車に急接近したり、急加速して右折レーンから追い越したりする場面もあった。

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