キャンプ後に陽性男性、職場の5〜6人と昼食…岩手知事「引き続き冷静に対策を」

キャンプ後に陽性男性、職場の5〜6人と昼食…岩手知事「引き続き冷静に対策を」

岩手感染者 関東でキャンプ

キャンプ後に陽性男性、職場の5〜6人と昼食…岩手知事「引き続き冷静に対策を」

共同記者会見で県内での感染者確認を発表する達増知事(左)と谷藤市長(29日午後8時17分、県庁で)

 都道府県で唯一、新型コロナウイルスの「感染者ゼロ」が続いてきた岩手県で29日、2人の感染が確認された。盛岡市の40歳代男性と宮古市の30歳代男性から同日、陽性反応が出た。全国的に感染者が増加しているなか、県内でも今後、感染者が相次いで確認されることが考えられる。県や市町村、医療機関などに、感染者への実際の対応と感染防止策の一層の徹底が求められる段階に入った。

 県などによると、盛岡市の男性は22〜26日に関東地方のキャンプ場に県外の友人3人と滞在し、車やテントに宿泊した。友人の1人が28日に陽性が判明し、男性は29日に県内でPCR検査を受けて感染が判明した。のどの違和感とせきなどの症状があるといい、県内の医療機関に入院した。

 男性と同じ職場の少なくとも5〜6人が一緒に昼食を取るなどしており、PCR検査を受ける。

 一方、宮古市の男性は27日に「地域外来・検査センター」を受診して民間検査機関でPCR検査が行われ、29日に陽性が判明した。今後、感染症指定医療機関に入院する予定。市によると、濃厚接触者がいるかどうかは現段階では不明だという。

 達増知事は29日午後8時から、盛岡市の谷藤裕明市長と県庁で共同記者会見を開いた。知事は「一刻も早い回復をお祈りする。岩手も例外ではなく、誰もが感染する可能性がある」と述べたうえで「引き続き冷静に感染対策に努めていただきたい」と話した。

 宮古市の山本正徳市長も午後9時から市役所で記者会見した。山本市長は「感染する危険性はほかの県と同じようにあるという認識の上に立って、自分の体を守るための行動を取ってほしい」と話した。

 岩手県は、鳥取県で4月10日に感染者が確認されて以降、約3か月半にわたり都道府県で唯一、感染者が確認されない状況が続き、達増知事は「感染者第1号になっても県はとがめません」と呼びかけてきた。

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