IR汚職の贈賄側に偽証求め、数百万〜2千万円提供申し出る…特捜部が会社役員ら逮捕

 カジノを中核とした日本の統合型リゾート(IR)を舞台とした汚職事件を巡り、贈賄側の被告に対し、偽証の見返りに現金提供を持ちかけたとして、東京地検特捜部は4日、会社役員の淡路明人(あきひと)容疑者(54)ら3人を組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で逮捕した。IR汚職では、秋元司・衆院議員(48)が収賄罪で起訴されており、特捜部は、秋元被告との関係についても慎重に調べる。

 証人等買収罪は、2017年7月施行の改正組織犯罪処罰法に盛り込まれ、適用は初めてとみられる。他に逮捕されたのは、いずれも会社役員の佐藤文彦(50)と宮武和寛(49)の両容疑者。

 発表などによると、淡路、佐藤両容疑者は6月27日、那覇市内のホテルで、IR汚職を巡り贈賄罪で起訴された中国企業「500.com」元顧問・紺野昌彦被告(48)に対し、ウソの証言をする報酬として現金1000万円の提供を申し込み、7月22日にも2000万円の提供を申し込んだ疑い。

 宮武容疑者は6月上旬〜7月中旬、贈賄罪で起訴された「500」社元顧問・仲里勝憲被告(48)に対し、同様に数百万円の提供を申し込むなどした疑い。

 「500」社側から総額約760万円相当の賄賂を受け取ったとして起訴された秋元被告は、起訴事実を全面否認する一方、贈賄側は賄賂提供を認めている。

 関係者によると、3人側は紺野、仲里両被告に対し、贈収賄の成立を否定する証言をするよう依頼したという。秋元被告の事務所は取材に対し、「事実関係が分からず、コメントできない」としている。

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