金の延べ板に偽造ブランド刻印、中国籍の男ら5人逮捕…商標法違反容疑

 貴金属ブランドの刻印を偽造した金の延べ板(金地金)を製造し、商標権を侵害したとして、千葉県警は16日、東京都江戸川区、無職の男(49)と中国籍の男4人の計5人を商標法違反容疑で逮捕した。金地金はブランドの刻印があると取引価格が上がるため、5人がブランドロゴを偽造し、不正に価格をつり上げていたとみている。金地金の刻印偽造の摘発は国内で初めてという。

 発表では、5人は昨年11月18日頃、仲間と共謀し、千葉県八街市の貴金属加工会社の工場で、ドイツの貴金属大手「ヘレウス」の商標に酷似したロゴを金地金20個に刻印し、同社の商標権を侵害した疑い。県警は共犯者がいるとして認否を明らかにしていない。工場では、逮捕された中国籍の4人が働いていた。

 金地金20個のうち、確認できた16個は都内の複数の貴金属店で転売され、成田空港から香港に輸出された。偽造ロゴの金地金はすでに市場に出回っているため、純度など品質は不明だが、県警は、転売時に被害が届けられておらず、ロゴの金型も精巧だったため、高度な技術で製造されたとみている。

 県警は3月、別の密輸事件の捜査で工場を捜索し、ヘレウスを含むブランド6社の偽造ロゴの金型を押収。5人の携帯電話からは金地金の画像をやりとりした履歴が見つかった。

 県警は、男らが密輸にも関与している可能性があるとみており、流通経路や組織の解明を進める。

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