好物のドングリ凶作、餌を求めたクマの出没に注意

好物のドングリ凶作、餌を求めたクマの出没に注意

(写真:読売新聞)

 群馬県内で秋以降、冬眠前のクマが餌を求めて人里に出没する危険性が高まっている。今年はドングリが全般的に凶作で、県鳥獣被害対策支援センターによると、これまでの調査で最低水準。農作物の適切な処理など注意を呼びかける。

 同センターによると、今年はミズナラ、コナラ、クリが不作、ミズキが凶作、ブナが大凶作で、ドングリは全般的に凶作となった。現在の調査方法は2011年度から採用しているが、極端に悪いという。

 クマは冬眠前に体重を増やすため、栄養価の高いドングリを多く食べるが、山林に餌が少なくなると、人里へ現れる傾向が高まるという。県内のツキノワグマは増加しているとみられ、推計で約1200頭(18年度)が生息する。ドングリが「豊作」となった15年の目撃頭数は36頭だったのに対し、「不作」の昨年は6倍超の234頭に上った。

 今年は8、9月に沼田市やみなかみ町、中之条町、川場村の登山道や渓流などで、釣り人らがクマに襲われる被害が5件(負傷者6人)発生している。

 同センターは、登山者や山菜採りで山林へ入る人に対し、鈴やラジオなど音が出るものを携帯するように求めるとともに、人里へクマを引き寄せないため、「畑などに農作物や果樹を放棄しないようにしてほしい」と呼びかけている。

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