米ファイザーのコロナワクチン、緊急使用許可の申請は11月後半以降に

 【ワシントン=船越翔】米製薬大手ファイザーは16日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、米食品医薬品局(FDA)への緊急使用許可の申請が11月後半以降になるとの見通しを明らかにした。ファイザーは米国内のワクチン開発で最も先行しているとされ、トランプ大統領が目指す11月3日の大統領選前のワクチン実用化は難しい状況になった。

 ファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は16日の声明で、ワクチンの最終段階の臨床試験は、11月第3週に参加者の安全性データの収集が完了する見込みだとした上で、「その直後に米国で緊急使用許可を申請する」と説明した。ファイザーはドイツの製薬企業ビオンテックと臨床試験を進めている。

 ワクチン開発を巡っては、トランプ氏が選挙集会などで「間もなく完成する」と繰り返し主張し、野党・民主党から大統領選に向けた政治利用との批判が強まっていた。ファイザーなど欧米9社は9月、ワクチンの効果や安全性が確認されるまで、緊急使用許可を規制当局に申請しないとする共同声明を公表していた。

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