SMAP独立3人こそ明るい未来?彼らにとってベストな根拠|平本淳也のジャニーズ社会学

SMAP独立3人こそ明るい未来?彼らにとってベストな根拠|平本淳也のジャニーズ社会学

Photo by Pixabay(写真はイメージです)

 ジャニーズから独立した成功者の一人、大先輩の川崎麻世さんにお会いして感激していたら、元SMAPメンバーの退社発表があり、さらには木村拓哉が追突事故を起こしたりとジャニーズが揺れたニュースな一週間である。

 SMAPの一連の騒動はこれで落ち着くのだろうか。いや、全然そんな気配が感じられない。稲垣吾郎、草g剛、香取慎吾の元SMAPメンバーらの退所が発表され今秋から各々が新しい路を歩むこととなったが、彼らにしてみれば納得づくで予定通りの行動といっていいだろう。SMAPでなくなった今、ジャニーズに残る理由もなくなり、ジャニーズでいることで、できなかった仕事や活動もあったはず。彼ら3人は希望に満ちた一歩を踏み出していくに違いない。

 例えばジャニーズ辞めた3人にはどんな可能性が広がっているのか。それは元シブがき隊の本木雅弘さんの活動が特徴的だ。ジャニーズを辞めた後、アイドル時代ではできなかった坊主頭、ヘアヌード写真集を立て続けに発表。紅白歌合戦ではコンドームをまとった衣装で尻を出したり、映画『シコふんじゃった。』ではフンドシ姿まで披露した。歌って踊るだけだった(それだけでも大変だが)ジャニーズのアイドルから大きな脱皮を繰り返し、そして映画『おくりびと』ではアカデミーのレッドカーペットを歩くまでになった。だが、こうした活躍はジャニーズにいる限り、ひとつひとつを精査され、NGになっていただろう。良いか悪いかは別にして、年齢を重ねたジャニーズにとって活動の幅が著しく狭くなってしまうのは間違いない。

 事務所が役を選んで精査する今のジャニーズにいる限りは俳優としての将来的な成功は難しい。だからこそ、今回の独立組での稲垣吾郎と草なぎ剛への期待と楽しみはそこにある。ジャニーズではできない、できなかった新しい環境と挑戦は本人たちもワクワクしているはずだ。香取慎吾を含め3人は制作にも興味があるので俳優業に留まらず面白いことを見せてくれるだろう。

 一方、中居正広と木村拓哉のSMAPメンバー2トップも予定通りの残留である。中居の動向は注目を集めていたが、これまで僕が公言してきた通りの結果となった。中居はジャニーズでしかできないことが多くあり、その責任の範囲も多岐に渡っている。中居が置かれた環境は個人の判断で動くにはあまりに巨大すぎるということもある。

 また基本的な立場にしても、中居の場合はジャニーズを出たら失うものが大きすぎる。将来的な展望を踏まえたら辞めるのは得策ではない。退所組3人は、ジャニーズだとできないことや自分の可能性を広げるたるために出ていく。中居とは大きく立場が異なっているのだ。

 その点、木村は自分がジャニーズでしか生きられないことをよく分かっている。自分自身を構築していた「ジャニーズ×(SMAP+木村拓哉)=キムタク・ブランド」という公式から外れることはどうしてもイメージできなかったのだろう。

 ドラマの主役で高視聴率を取ってきたのも、ドームでコンサートツアーを繰り広げてきたのも、ジャニーズでありSMAPのメンバーであることの賜物であり、個人の力ではないというのは誰もが理解しているところ。木村にしてみたらそのブランドがなくなったら最も困るのは自分だとしっかり認識している分、冷静だといえる。

 また、家族を持つ身でもあることで、他のメンバーとは生活を守らなければならないという意識の差があっても当然だ。木村には自分をブランド化してくれた恩義と”ジャニーズ愛”があり、ジャニー喜多川さんをリスペクトしてきた一人でもあるからそう簡単に事務所を離れることはない。それはジャニーさんを好きか嫌いかといった問題ではなく、自分の「今の居場所」を作ってくれたことへの感謝の気持ちが根本にあるのだ。僕の「今の居場所」があるのもジャニーさんのお陰で、感謝の気持ちはずっと消えないから、それがよくわかる。

 稲垣ら3人にはそれ以上に目の前に広がる可能性や自由が魅力的だったのだろう。

著者プロフィール

ジャニーズ出身の作家

平本淳也(ひらもと・じゅんや)

ジャニーズ出身の作家で実業家。著書34冊のベストセラーを誇る売れっ子の物書きとして、テレビや雑誌など多くのメディアに記事やコメント提供。実業家としてはコンサルティング会社や芸能プロダクション、レコード会社などを運営し、タレントから起業家まで幅広い活動の支援を行っている。http://vjsv.com/

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