東京・江戸川区の自然動物園が再開 絶滅危惧種のクモザルの親子も!

 緊急事態宣言の解除を受けて、東京・江戸川区にある自然動物園は営業を再開しました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐため、ふれあいコーナーはまだ中止されたままですが、園内は再び活気を取り戻しつつあります。 江戸川区自然動物園で1、2の人気を争うオタリアは、南米の太平洋・大西洋沿岸に生息するアシカの仲間です。見分け方で迷うことも多い「アシカとアザラシの違い」、見分け方のポイント3つをまとめました。動画でお楽しみください。 コロナ禍で臨時休園中だった1月、体重100キロ以上のオタリアの、けがや病気を早い段階で見つけようと、飼育員のハンドサインでひれを上げたり口を開けたりと、トレーニングに励んでいました。オタリアのトレーニングは食事と同時に、体の隅々まで触ってチェックを受ける健康診断も兼ねているのです。そのため、日々のトレーニングはお客さんがいるいないにかかわらず、絶対に欠かせません。 園内には大変珍しい別の生き物もいます。南米・コロンビアやベネズエラの熱帯雨林に生息するブラウンケナガクモザルは、おでこの部分に白い三角があるのが特徴です。国内では江戸川区自然動物園を含めて3カ所でしか飼育されていないとても貴重な動物で、野生でも絶滅危惧種に指定されています。江戸川区自然動物園には2019年、ブラウンケナガクモザルの雌の赤ちゃん「レベッカ」が生まれ、大きく育った現在も元気に動き回っています。 熱帯雨林に生息するブラウンケナガクモザルは一生のほとんどを木の上で過ごすため、尻尾は「第5の手足」とも呼ばれるほどで、尻尾で自分の体重を支えてぶら下がることができます。その秘密は“尻尾の先”にあります。尻尾には人間の指にある指紋と同じように、滑り止めの役割を果たす「尾紋」という細かな凹凸があり、毛の生えていない部分があるのです。生息地から遠く離れた南米・ペルーにある「ナスカの地上絵」にもクモザルらしき絵が描かれています。 ブラウンケナガクモザルには「前足の親指」がありません。これは、木にぶら下がる時には力をかけてぶら下がるよりも親指を離してぶら下がった方が力を使わずに済むことから、親指が退化してなくなったと考えられています。木の上で暮らすために前足が4本指へと退化した一方で、後ろ足の指は5本あります。 緊急事態宣言が解除されて江戸川区自然動物園は入場制限をしながらも再開し、再び活気を取り戻しつつありますが、新型コロナが感染拡大して再び休園に追い込まれるような事態は避けたいものです。動物園が早く本来のにぎやかな姿に戻れるよう願いたいものです。