水害から身を守るために! 東京都が水防新サービス

 梅雨入りした東京ではここ数日、23区西部に大雨洪水警報が出たり、中野区などを流れる妙正寺川で氾濫危険情報が出るなど、不安定な天気が続いています。梅雨や台風など水害に弱い東京で身を守るために知っておきたいことをまとめました。



 東京都のホームページ「水防災総合情報システム」がリニューアルしました。一番の目玉はYouTubeの「東京水防チャンネル」と連動し、51カ所の河川で川の様子が分かる動画をライブ配信するようになった点です。これまでは監視カメラの静止画を5分ごとに更新していましたが、動画配信によって川の流れの速さも確認できるようになりました。危険水位の目安となる目盛りが一緒に示されているので、危険度合いも確認できます。他にも、川の水位を一目で確認できるよう、川の断面模式図を10分ごとに更新しています。

<要注意! 降水量のイメージにギャップ>

 最近は無料アプリなどで「雨雲レーダー」を見ている人も多いかもしれません。ところが、降水量のイメージにはギャップがあるようです。

 例えばレーダーで「赤色」で示されることが多い「1時間当たり50〜80ミリ」という雨量は「滝のようにゴーゴーと降り続き、傘は役に立たない」状態です。「土砂降りで、傘を差していても濡れる」あるいは「バケツをひっくり返したように降り、道路が川のようになる」状態ではありません。「バケツをひっくり返したような雨」は30〜50ミリで、レーダーで赤色となる50ミリ以上では車の運転も危険になってきます。安全な場所で雨雲が抜けるのを待つようにしてください。

 気象庁は「予報用語」と「人の受けるイメージ」「人への影響」を表にまとめています。余裕がある時に確認しておきたいものです。

<「避難スイッチ」を持って! 気象庁は新たな情報発表も>

 大規模な災害が起こりそうな時に覚えておいてほしいのが「避難スイッチ」です。迷っているうちに逃げ遅れることがないよう、あらかじめ決めておくことが大切です。例えば、降水量の場合は影響に地域差があるので注意が必要です。コンクリートの多く地面の保水力が低い都心部ほど、雨がすぐに川などに流れ込んで増水しやすいので注意が必要です。気象庁が発表する警報や自治体が発表する避難指示は地域差も考慮して出されているので重要な「スイッチ」ですが、国土交通省は「避難指示がなくても過去の事例から身近な異変をスイッチにして避難してほしい」と呼び掛けています。早め早めの行動が大切といえます。

 また、気象庁は6月17日から新たな避難情報を発表します。ここ最近大きな被害が出ている「線状降水帯」ができたことを確認した場合、「顕著な大雨に関する気象情報」が出されることになります。住んでいる地域に出されたらすでに危険な状況となっているので、必ず命を守る行動を取るようにしてください。被害を最小にするため、日頃から家族で対策を話し合っておくことが大切です。

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