東京オリンピック開幕まで1カ月 各所の動きは

 東京オリンピックの開幕まで残り1カ月となりました。大会成功へ向けて準備が進む東京都内各所の動きを取材しました。



<会場での飲酒禁止を発表>

 大会組織委の橋本会長は6月23日、検討中としていた会場内での飲酒について、前日から一転して「観客へのアルコール飲料の販売・提供は、大声の抑止、安全な誘導実現の観点や現在の一般ルールに鑑み、専門家の助言に基づいて(新型コロナウイルスの)感染拡大防止を図るため、会場内のアルコール飲料の販売をやめ、飲酒を禁止することを組織委として判断した」と発表しました。また、共に東京大会開催へ向けて力を合わせてきた東京都の小池知事の入院について聞かれると「一日も早い回復を祈っている。まずはしっかり回復に専念いただき、また大会に向けて一緒にラストスパートを切りたいと思っている」と述べました。

<会場周辺の宿泊施設 受け付けを再開>

 競技会場周辺の宿泊施設は対応に追われています。区内に8カ所のオリンピック会場が設置される東京・江東区にあるホテル「東京イーストサイド ホテル櫂会」は、大会組織委などによる観客を入れて開催する方針の決定を受け、五輪期間中の宿泊受け付けを再開しました。ホテルの多田敬一さんは「コロナ感染拡大防止をいかにしていくかが最優先だが、ホテル利用の需要をある程度取り込んでいく。リスクとメリットをうまく優先順位を付けてやらざるを得ない」と話します。一方で、感染状況が悪化した場合には"無観客”に転じる可能性も視野に入れ、対応を考えているとして「無観客であれば需要が低下するので、販売料金や飲食を含めた提供の仕方を変えていかざるを得ない」としています。

<大田区 ブラジル選手団を感染対策強化して受け入れ>

 自治体でも急ピッチの作業が行われています。ブラジル選手団のホストタウン・大田区は、7月中旬からバレーボールやレスリング、テコンドーなど6競技の選手団を受け入れる予定です。区には新型コロナの感染拡大の懸念を持つ区民から受け入れに関する問い合わせはあるものの、ブラジル選手団の意向を受け、感染対策を強化した上で選手団を受け入れることにしました。大田区・東京五輪推進担当課の千葉茂樹課長は「感染対策をしっかり取った上で実施すれば、感染拡大は起こらないだろうと考え、受け入れる判断をした」といいます。

 大田区は選手やスタッフに毎日PCR検査か抗原検査を行うほか、区のボランティアがボール拾いをする時は手袋をするなど、きめ細かい感染症対策と区民への説明を検討しています。担当者は「地域の集まりなどに出向き、一番身近な人たちに具体的な感染対策の説明をしっかりしたい」と話しています。

 街の人からは感染拡大に対する懸念の声もある中の開幕1カ月前となりました。

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