世界で唯一「回るパイプオルガン」のコンサート開幕

 東京オリンピック開幕を前に、東京芸術劇場(東京豊島区)では「トウキョウ・オルガン・マラソン」と題したコンサートが始まりました。演奏に使われたのは、世界で唯一の「回るパイプオルガン」です。



 コンサートの初日を飾ったのは、1984年のロサンゼルス・オリンピックで披露された「オリンピック・ファンファーレ」です。このコンサートは、8人の演奏者がオリンピック開幕にちなみ、世界各国のオルガン作品を披露します。演奏に使われたのは世界最大級のパイプオルガンで、高さは10メートル、重さは70トンです。実は、このパイプオルガンは180度回転して別の表情を見せます。さらに、出す音も全く別のものに変わるという、まさに「世界で唯一」のオルガンなんです。およそ9000本のパイプが奏でる迫力ある音色が、会場全体を包み込みました。

 この日会場には、オルガンを作ったフランス人のオルガンビルダー、マルク・ガルニエさん(74)が訪れていました。マルク・ガルニエさんは「スポーツのマラソンもあるが、芸術のマラソンも伝えたい」と話します。また、現在オルガンのメンテナンスを行っている、息子のマテュー・ガルニエさん(44)は「音楽は世界の言葉。スポーツは世界の力。全ての国が同じ向きでスポーツで戦うが、音楽も同じ。言葉が分からなくても耳だけで気持ちは伝えられる」と話します。

 「トウキョウ・オルガン・マラソン」は、新型コロナの感染防止対策のため、およそ2000席ある客席を半分以下に制限して開催しています。

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