政府分科会の尾身会長が提言「人流を5割に」

 東京都内では8月12日、新型コロナウイルスの感染者が新たに4989人確認され、過去2番目に多い新規感染者数となりました。重症者も初めて200人を超え、過去最多を更新しています。この日開かれた東京都の会議では、専門家から「災害レベルで、猛威を振るう非常事態」「制御不能な状況だ」などと厳しい分析が示されました。こうした状況を受け、政府分科会の尾身茂会長と、東京都内の有志の区長・市長らが相次いで会見を開き、提言しました。



 政府分科会の尾身会長は12日夕方に会見を開き「8月26日まで集中的に対策を強化する必要がある」と提言を示しました。尾身会長は会見の中で「今までよりも強い対策を提言する」とした上で「自然災害ですから、ここまで来るとある程度一般診療を制限する時期に来ている」と述べました。そして人の流れを抑制する方策について「人流は期待されるほど下がっていない。混雑した場所に行く機会をなるべく5割に。1日4回行くなら2回にする、週に4回行くなら2回にする」よう、訴えました。そして「人流という意味では、五輪の開催が人々の意識に与えた影響はあったと思う」という認識を示しました。

<東京の6区市長が会見 与野党に緊急提言「東京にワクチンを」>

 一方、東京の世田谷区長や新宿区長など6人が東京都庁で緊急会見を開き、与野党に提言を行いました。共同会見で世田谷区の保坂展人区長は「都内では大変多くの感染が続いている。この事態の収束を共通目標として、政治の場でここは与野党が力を合わせて対処することを求めたい」と述べました。その上で「感染爆発エリアである東京にワクチン資源の集中を求めたい。職域接種や大規模接種を中心としたモデルナの余剰分を自治体に戻すべき」と訴えました。また、新宿区の吉住健一区長は「新宿の場合、一般住民の倍以上が昼間人口となっている。従って、職域接種でいくら接種を行ったとしても住民の接種が終わったことにならない。職域だけではこの感染爆発は抑えることができないと考えている」と訴えました。

 TOKYO MXは、会見を終えたばかりの小金井市・西岡真一郎市長にも話を聞きました。西岡市長は「今後、さらに賛同してもらえて一緒に同じ方向を向いて対応していこうという首長がいれば、さらにネットワークが広がる可能性はある。私たちも声を上げるとともに、内容について必要があれば方針を表明していきたい」と語りました。

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