東京・狛江市で“予約不要”ワクチン接種を試行

 予約不要でワクチン接種ができる東京・渋谷の若者向けワクチン接種センターで連日の行列ができる中、狛江市でも市内の若い人たちなどを対象にした、予約なしでの接種が始まりました。



 狛江市では市民のワクチン接種が進み、予約状況に余裕が出てきていることから、9月5日まで試験的に予約なしで接種できる取り組みを市内1カ所の接種会場で予約接種と並行して行います。対象者はこれまでに1度もワクチンを予約していない16歳以上の市民で、初日となった9月1日には市のホームページやSNSのお知らせで知ったという若い人たちが会場を訪れました。接種に来た人からは「きのう知って、きょう朝いちで来た。(予約接種では)だいぶ先の予約しか取れず、休みがばらばらの仕事をしていてなかなか確定できなかった」「予約なしはとても便利だと思う」「事前の手続きなしなので、すごく楽だった」「出産予定日が近いので接種予定が組みづらく、出産後の接種になってしまうと思っていたが、出産前に打てると知れてよかった」といった声が聞かれました。

 1日当たりの接種枠は午前・午後とも先着50人です。東京都が渋谷で運営している若者向けの接種センターでは連日長蛇の列ができましたが、狛江市の会場では初日、予約なしで接種したのは午前中34人・午後29人で、どちらも接種枠の50人に達しませんでした。市の担当者は「少し迷っている人や面倒だなと思っている人に対して、少しでも接種しやすい環境をつくりたいと試行した。どのぐらいの人数が来るのか、今回の試行を通じて状況を見ながら今後検討していきたい」と話しています。

<日本医師会会長「長期戦を覚悟」>

 一日も早いワクチン接種が急がれる中、9月1日に都内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は3日ぶりの3000人台となる3168人で、1週間前の水曜日に比べ1000人以上減りました。しかし日本医師会の中川会長はこの日の会見で、感染状況について「(東京都の)最近の新規感染者数だけを見ると減少傾向にあるが、重症者数は8月31日時点で287人。これは第3波の最大160人、第4波の最大86人に比べても非常に高い水準」と述べ、厳しい見方を示しました。また「現在発令中の緊急事態宣言と、まん延防止等重点措置は9月12日までだが、それまでに感染状況や医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が一気に改善するとは考えにくい。引き続き長期戦を覚悟しなければならない」と話し、新規感染者数が再び増えることにも懸念を示し、緊急事態宣言を12日に解除するのは難しいのではないかと指摘しました。

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