東京で震度5強 非常時こそ冷静な行動を!“災害に備える知識”

 10月7日の深夜、関東地方で最大震度5強を観測する地震がありました。東京23区で震度5強を観測したのは2011年3月の東日本大震災以来のことです。いつ起こるか分からない地震に対し、冷静な行動を取るために知っておいてほしいことをまとめました。



 都会で地震が発生すると、いわゆる帰宅困難者になることも珍しくありません。すぐ発生するのが「タクシー待ちの長蛇の列」で、こうしたときにタクシーの配車アプリを使えば、タクシーを「待つ」のではなく「呼べる」ので、急いで移動しなければならない人には便利です。ただ、その一方で「無理に帰宅しない」という選択肢も検討してください。多くの人がタクシーを利用したり歩いて帰ろうとすると道路が混雑し、渋滞などが発生すると救急車などの緊急車両が走行できないということも起きかねません。こうした事態を回避するため、公共施設や民間施設を一般開放して「一時滞在」できるようにする取り組みも進められています。災害時は体力を温存する意味でも、一時滞在施設で安全を確保することも考えてください。一時滞在施設は自治体のホームページなどでも調べることができます。

 エレベーターに乗っている時に被災する場合もあります。今回の地震でも多くのエレベーターで閉じ込めが発生しました。最新式では揺れを感知すると最寄りのフロアで止まり自動的に扉が開く機能が付いています。しかしエレベーターに乗っている最中に地震に遭ったら、念のため、行き先階のボタンを全て押し、到着した最寄りのフロアで降りるようにしてください。もし閉じ込められ場合には、エレベーター内にあるインターホンを押し続けて外部に被害状況を伝えたり現状を確認してください。大変危険なので、無理に開けて外に出ようとしてはいけません。また、最近は「備蓄ボックス」が設置されていることも増えてきています。平常時は椅子としても使えるものも多くありますが、いざというときに役立つものが収められています。備蓄ボックスの中には例えば、4人×1日分の水と食料、ブランケット、ホイッスル、ティッシュなどが入っていて、本体は簡易トイレとしても使えるものもあります。備蓄ボックスについては、千代田区など多くの自治体には設置を補助する制度があります。

 災害に備えるときの心構えも確認しておきましょう。まず、災害時には「公共性の高い、信用できる情報源」を手に入れるようにしましょう。

 また、被災映像は衝撃的なものも多く、心理的なストレスとなることもあります。心が苦しくなったら「映像を見ない」という判断も考えましょう。テレビの音声だけを聞いたり、ラジオなども活用して情報を得るようにしてください。情報を全く遮断すると避難情報なども入ってこないので、無理しない形で情報収集を心掛けましょう。

 普段の生活の中に防災グッズを取り入れて「使い慣れておく」と、いざという時に困りません。防災グッズを使用するシーンを想像して自分に合った備えをしてください。例えば給水に行った時に10リットルの水を持って歩くのは男性でも大変です。そこで人気になっているのが「リュック型の給水バッグ」です。さまざまな会社から販売されていますが、両手が空くとともに体への負担も少ないので、女性でも多くの水を運ぶことができます。

 地震はいつも突然起こります。冷静な行動のためにも、普段からの備えが重要です。

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