江戸時代の野菜「本田ウリ」復活を目指して! 86歳男性が奮闘

 江戸時代、現在の東京・葛飾区で栽培されていた「本田(ほんでん)ウリ」を復活させようと奮闘している人がいます。86歳の男性を取材しました。



 江戸時代、今の葛飾区・中川流域から水元にかけて栽培されていた本田ウリはシャキシャキとした食感とほのかな甘みが特徴です。甘いものが少なかった時代、ジューシーな本田ウリは水菓子といわれ、江戸幕府3代将軍の徳川家光も大好物だったそうです。しかし、大正以降は主な農産物がコマツナに代わり、本田ウリは徐々に姿を消していきました。

 この本田ウリを復活させようとしているのが、葛飾区に住む佐藤洋司さん(86)です。青果の卸売業を営んでいた佐藤さんは「歴史ある野菜を元の産地で絶やしてはいけない」と、唯一、足立区で本田ウリを栽培していた農家から種を譲り受け、自身で栽培することにしたのです。2020年からは地元の農家にも協力を求め、現在は4軒で生産しています。佐藤さんは「農薬を使わないで作っている。栽培そのものはメロンなどいろいろなものを作っている人たちがいるので技術的にはそんなに難しくない。生育もよく、結果的にはよかった」と話します。

 徐々に生産量が増える中、多くの人に本田ウリを知ってもらおうと、佐藤さんは2つの商品を開発しました。1つは本田ウリの搾り汁を使ったビール「悠久の調べ」です。爽やかな香りとすっきりした口当たりが特長で、ラベルのデザインは中川をイメージしたということです。そしてもう1つは本田ウリを使った「ジャムパン」で、シャキシャキとした食感を楽しむことができます。ジャムパンは葛飾区立石の熊野神社で毎週火曜日に行われている野菜の即売会で不定期で売られています。

 本田ウリの復活へ向けて佐藤さんの奮闘はまだまだ続きます。佐藤さんは「本田ウリを使った調理コンテストなどを開き、本田ウリを広めていきたい」と夢を語っています。

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